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日曜日記(2022.2.27)~逃げていく2月を追いかけたいRoomyDays

1月末から2月上旬にかけて、娘の受験に東奔西走していたのが、つい昨日のようなのに、もう数週間が過ぎているとは……2月に逃げられた。まだ3月になるには早すぎる。追いかけたい。

1 息子氏、ついに免許を取る

息子が、自動車運転免許の教習所を強制退校寸前になっていると気づいたのは、2月半ば。知らなかったが、運転免許の教習所は9か月しか在籍できないと法律で決まっているそうだ。9か月を過ぎると、強制退校となり、今まで取った学科教習の単位も運転の実技教習も、全部ご破算になる。新たに受講料を払って入校しなおし、1から受けないといけない。勘弁してくれ。

娘の受験に気を取られて、息子のことを忘れていた。
聞いたら、あと2週間で退校処分になるという。
なんてこった!!
聞けば、2月になって、高校生の入校者が増え、実技教習の予約が全然取れず、予約が取れるまで待っていたら、あと2週間になってたと言う。
「予約が取れないから、試験も受けられなくてさー」
当の息子は、焦る様子もなく「そのうちなんとかなるだろう」とのんびりしている。んなわけあるか! なんともならんわ!
午前9時、息子のマンションに駆け付け、息子を叩き起こす。
「キャンセル待ちでもなんでもいいから、1日でも早く卒業してこい!」とおしりをたたくと「今日は、やりたいことがあったのに」とぶつくさ。
「今、運転免許を取る以外にやることなんぞ、あるかーーー!!」と怒鳴り散らして、息子を教習所へ向かわせた。

それから毎朝、息子が教習所にキャンセル待ちに行ったか、乗れたかどうか、見守ること1週間。ついに卒業できた。卒業試験の前段階のみきわめ試験は1回不合格になったが、卒業試験1発合格。
息子の「免許熱」が収まらないうちにと、翌日さっそく運転免許センターで最後の学科試験を受けさせた。無事合格。晴れて「普通自動車第一種運転免許」保持者となった。

大学に入れば、親の役目は終わったと思ったが、まだまだ終わらないらしい。
ちなみに息子氏、この1年のオンライン授業のせいでかなり太って、免許を取る直前まで大学の後期試験に没頭していたので美容院にも行けておらず、髪が伸び放題。免許証の写真が、ヤバい様相になっている。今度は美容院へ行けとお尻を叩く。

2 朝スコーン

気を取り直して……

久しぶりに家族4人がそろったので、朝ごはんに、張り切ってスコーンを焼いた。
ベーキングパウダーの配合を間違えたのか、ふくらみが悪かったがご愛敬。
ホイップクリームとイチゴジャムをたっぷりつけて、紅茶と一緒に。

本場イギリスのスコーンには、生クリームではなく「クロテッドクリーム」なるものを塗るらしい。
随分前に、アフターヌーンティーを紹介した雑誌か何かで知った。どんなものかしらんとずっと気になっていたので、今回調べてみたら、レシピを発見した。

どうやら、生クリームを温めて、一晩寝かせて、浮いてきた脂肪分がクロテッドクリームらしい。バターともちょっと違う味わいだそう。
一度作ってみたい。

代用品として、生クリームを瓶に入れて振って泡立て、水分を分離させたクリームの作り方も見つけた。生クリーム以上バター未満のクリームになるそうだ。これも美味しそう。

3 パソコン争奪戦

大学に合格すると、大学から「入学までにパソコンを買うように」と指示をされる。スペックは、通う学部や専攻によって違うので、よく調べてから買う必要がある。理系の息子には割と細かい指示があったように記憶しているが、文系の娘はとくに指示はなく「オンライン授業ができればよい」とのこと。
でも、せっかく買うなら、持ち運びしやすい軽さと、快適に使えるスペック、かわいい見た目の三拍子そろっていてほしい。
そこで目を付けたのが、HPのノートパソコン「HP Pavilion Aero13-be」
手頃な値段なのもよかった。学割もある。

HPの公式オンラインショッピングサイトから注文した。
その数日後、サイトからメールが来た。
「欠品しております」
入荷予定日は4月下旬以降になると言う。いやいや、もう大学始まってるやん。もうゴールデンウイークやん。
別の機種や他のメーカーも探してみたが、HP Pavilion Aero13-beほど希望通りのものは見つからない。


何か手に入れる手立てはないものかと、あちこちググって見ていたら、「公式サイトになくても、Amazonで買えることもある」という一文があった。
灯台下暗し。我が家御用達のAmazonとな!
調べたら、あった!
わずか3日で届くらしい。納期が4月下旬から一気に3日後に。早い!

メーカーのサイトのように、学割なんかのサービスはないし、中間マージンを取られるので、少し割高だが、入学までに手に入るなら我慢しよう。

ポチった。

でも、メーカーで欠品しているものが、別の店から本当に買えるのだろうか。お金だけ取られる詐欺だったりして…… もしかすると偽物だったりして…… 
ドキドキしながら、到着を待った。

ちゃんと本物が届いた。よかった……
息子が、いろいろ調べながらセットアップしてくれた。(帰省すると、こき使われがちの息子……)

957gは、やっぱり軽い。体の小さい娘にちょうどいい重さ。
さっき見たら、Amazonであと1台となっていた。

でも最近の大学生は、PCのみならず、タブレット端末の両刀使いらしい(息子談)

デジタルネイティブ、おそるべし。

4 雑草に打ち勝つ

どこからやってくるのか、なぜそこに着くのか。
クリスマスローズの鉢植えに、雑草がはびこっている。
同じところに置いてある椿の植木には、雑草は生えない。なぜだろう。
雑草に栄養を吸い取られているのか、この冬はクリスマスローズが咲かなかった。

100円ショップで、武器をいくつか調達。

小さな熊手で、雑草を刈る。
根がびっしり土に張り付いていて、なかなか抜けない。格闘すること15分。刈ったところに、ヤシの実の殻でできたチップをまいて、雑草が生えないようにブロック。これでマシになってほしい。

5 予定変更に慌てる

アイツのせいで、あちこちの学校や保育園で休校が相次いでいる。
クリスマスローズの雑草と闘っていると、スマホにメッセージが届いた。
「子供の学校が臨時休校になったので、出勤できなくなりました。代わりに明日の会議の出席をお願いします」
急きょ、ピンチヒッターを任される。

月曜にやろうと思っていた仕事が吹っ飛ぶ。締め切りは待ってくれない。火曜は娘の卒業式で仕事に行けないし、さてどうしよう。
仕方なく、こたつでPCを広げ、月曜の仕事を前倒ししてやる。今日が日曜でよかった……
こんな生活、いつまで続くのか……
オフィスに誰もいなくなる日も近いかもしれない。

6 オンラインカレー会

こたつ仕事を中断して、オンラインカレー会。

だいたい月一で開催しているオンラインカレー会。カレー会と言いつつ、カレーじゃないものも作るけど。
実は、今年は今日が最初。年末の「おせち」以来。

講師は、わたなべますみさん。

参加者は、私と、み・カミーノさん。


冒頭、私とカミーノさんの顔が似ていると、ますみさんから衝撃発言。笑った。まだカミーノさんに生でお会いしたことがないので、実際のところは分からない。気になる。

さて、今回はほうれん草のカレー。
今回のカレー、とにかく「あふれそう」なカレーだった。
まずは、ひき肉500g。フライパンが肉でいっぱいになる。こぼさないように気を付けながら、しわり、しわりと炒めた玉ねぎやトマトのペーストに混ぜ込んでいるうちに、カサが減って、カレーに溶け込んでくれた。
次にほうれん草。
1束をざく切りにしてフライパンへ入れると、ほうれん草の山ができた。水を加えて蓋をして蒸し煮にすると、あら不思議、ほうれん草の山が消えた。

スパイスカレーづくりで、私が一番好きな瞬間。
それは、スパイスをフライパンへ入れるとき。
火を止めて、ゆっくりとスパイスを円形に並べていくと、スパイスの香りが立ち上る。スパイスの色もいいので、彩りよく並べたくなる。

オンラインカレー会は、午後2時ごろから始まる。ゆっくり作っても、4時ごろには出来上がる。
午後4時に、夕飯の支度を終えているという幸福。
あとは、ご飯を炊いて、食べたいときにカレーを温め直して食べるだけ。最高。


ほうれん草カレーは、あっさりめ。
大根のサブジは、大根なのにほくほくしていて、新しい食感。
ごちそうさま。


7 夜はゆっくり読書

夕飯が早く終わったので、読書。
森本しおりさんに、おススメいただいた「あなたが生きていくときに知って置いてほしいこと」を読む。
子供たちに伝えられていないけど大事なことを、辰巳さんが書いてくれていて、とてもありがたかった。子供たちにも読ませたい。

著者の辰巳渚さん、ベストセラーの「『捨てる!』技術」の著者と言えば、御存じの方もいると思う。
知らなかったが、2018年6月に交通事故で亡くなっていた。
この本は、辰巳さんの遺作。あとがきは息子さんが書かれていた。
そこには、息子さんから、母を亡くして気づいた大事なことが書かれている。

家族はとても大切な存在で、あまりにも近い存在です。それゆえ、いつのまにかいることが当たり前だと錯覚してしまっている。
(中略)
母がこの世から去って、強く強く、そのことを感じます。

辰巳渚 著「あなたがひとりで生きていくときに知っておいてほしいこと」あとがき

私のような中年に差し掛かると、親も老いてきて「ああ、この人とはあと何年一緒にいられるだろうな」と思うことがあるけれど、若いうちは、親はいて当たり前、元気で当たり前だと錯覚している。
かといって、大人から「親孝行せよ」と言われても反発するだろうが、辰巳さんの息子さんのような同年代の若者からのメッセージなら、子供たちも素直に受け取ってくれるかもしれない。
別に、親孝行をしてほしいとか、親に感謝しろと強制したいわけではない。ただ、「ああ、そういうこともあるんだな」と知っておいてほしいだけだ。辰巳さんのこと、息子さんのことを話ながら本を娘に手渡したが、残念ながら、本はまだ読まれることなく、こたつの上で出番を待っている。
多分、私のいないところで読むんじゃないかな。



次は、ヨリさんの本を読んだ。

「暮らしの最適化」
「最適化」という言葉が本当に似合う。
ヨリさんにお会いしたのは、コロナ前の夏だったと記憶している。上京した折に、ヨリさんほか数人の方と食事会をした。
そのとき、幹事をかってでてくださったのがヨリさんだった。ヨリさんが私の宿泊先から近くて、良さそうなお店をすぐにいくつか提案してくださって、私のいい加減なレスポンスから参加人数を割り出し、みんなが喜びそうなお店を瞬殺で予約してくれました。その無駄のない手際の良さは、正に「最適化」だったなあと、今も感服しています。初めてお目にかかったヨリさんは、最適化の仕事とは打って変わって、明るくて、とても穏やかにお話しされる方でした。
そんなヨリさんがブログに綴ってこられた暮らしのアイデアが本にまとめられたとお聞きし、読みたくないわけがない。Amazonですぐに予約。


一番最初に抱いた感想は、「この本、私が子育て真っ最中に読みたかった!」です。
ひらがな練習クロスワード、お散歩ビンゴ、謎解きお手紙。大人の私もワクワクするような、遊びながら学べる手作りおもちゃたち。子供が年長さんや小学生になると、途端に遊びをゲームやビデオ(今ならスマホかな)まかせてしまっていたなあと、ちょっと反省。こんなふうに遊びながら社会を学ぶツールを作ってあげたらよかった。知りたかった!

あと、同じ子あり共働き夫婦のライフハックとして、「うちと同じ!」と思うところも。
たとえば、食洗機や洗濯乾燥機を活用するところ。
ヨリさんがマンションのシンクに大きな食洗機を設置している写真、まさに我が家もマンション時代はこれでした。シンクは狭くなるけど、食洗機の節水、時短の効用にはかないません。洗濯乾燥機もしかり。夜、スイッチを入れておくだけで、朝になったら乾いているラクチンさといったら! 

それから、ヨリさんが言語化してくれてスッキリした点が一つ。
それが「家事シェアよりワンオペ2人体制を」というコラム。

ヨリさんは言う。

家事を分け合う家事シェアでは、どちらかが不在で一部の家事がストップしてしまいます。そこで、万が一の事態でもひとりで家事が回る体制を築いてきました。いわゆるワンオペ家事の2人体制です。

ヨリ 著「暮らしの最適化」94ページ

そう! 世の中で男性の家事、育児参加というと、家事シェアが言われますが、そうじゃないんです! 
必要なのは「ワンオペ2人体制」
妻、夫どちらも、ワンオペできることが必要なんです。

私の仕事は、深夜まで残業したり、休日出勤、県外出張することもある。もちろんそれを避ける働き方がないわけではないけれど、自分の経験値を一定維持するためには、断らないで引き受けたほうが、自分の糧になると思っています。
そのためには、夫の力は絶対必要。
もちろん、我が家は実家の母が近くに住んでいる恵まれた環境ですが、子供が病気のときも、できるかぎり実家の母に頼らず、夫と交代で子供を看るようにしてきました。
夫は料理こそしませんが、子供を外食やコンビニに連れて行くのも、いといませんし、送り迎え、家族の予定のスケジューリング、洗濯、ゴミ出し、学校の提出物の確認・返信、ルンバのお世話(掃除)、何でもやってのけます。むしろ、私より対応がこまやかかも。大学入試の手続きなんか、細かすぎて、夫じゃないとできません。
今では、私が単身赴任しても大丈夫だと思います。
おかげで、子供がいても、仕事もプライベートも、いろんな経験をさせてもらっていました。

これからは、家事シェアよりワンオペ2人体制が浸透していくことを、願っています。

ヨリさんは、「も快」な暮らし方を見つけるのが、本当に上手な方です。

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あと1月もすると、私の職場は人事異動の時期。
周りはもちろん、自分の行き先もどうなるか分からない。
こうして日記を綴れる日常が続くだろうかと、ちょっと不安もありつつ、逃げる2月を見送っている。

サポートいただけると、明日への励みなります。