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苦手なことは、得意の中で鍛える

■ 本当は弱点克服より強みの強化

学校教育では、全ての教科で良い点を取れた方が、良い高校、良い大学に進学できます。一方で、社会では、そのように満遍ない能力を求められることはまれです(公務員など満遍ない能力を求められる仕事もありますが)。大抵は、ある特定の能力を必要とします。これは色々な意見があるかと思いますが、社会適応を考えると、弱点克服より強みを強化する方がよいのではないかと感じます。

しかし、弱点克服は、私たちに浸透しています。学校教育に限らず、少年漫画でも、主人公が弱点克服をして今まで倒せなかった敵を倒すシーンはよく描かれています。そのため、人が成長する際のイメージとして弱点克服を最初に思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

もし、どうしても弱点克服しなければならないとき、自分が好きなことの中で取り組むやり方がオススメです。

■ 苦手なことで弱点克服は、二重に苦しい

たとえば、「うちの子は、忍耐力が足りないから15分も勉強できない」というお母さんの相談がたまにあります。社会は厳しいので、このままだと仕事なんてとてもできないと心配しておられます。確かにその通りですよね。そして、勉強時間を増やすことで、なんとか忍耐力を向上させようと試行錯誤しておられるのです。

勉強が好きな子であれば良いのですが、そんな子はめずらしいです。
そうすると、嫌いなことの中で弱点を克服しようという構造になっていて、なかなか難しいミッションのように感じられます。

■ 得意なことで弱点克服する方が取り組みやすい

そんな時は、その子の好きなことをたくさんやらせた方がいいのではないかと思います。例えばサッカーが好きだったとします。どんなに才能があってもどこかで必ずうまくいかない場面が出てきます。その時、サッカーが好きという気持ちに支えられて我慢して練習を続けることができ、忍耐力が育つのです。

これだったら、いくらか弱点克服する気になりませんか?

ただし、育てる側からすると、このやり方はそう簡単ではありません。
見守る側の忍耐力が求められるからです。
こちらの忍耐力も育てられますね。

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