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怒られるのは、才能

■ 怒られるのは誰でも嫌なもの

「最近の若い子は、怒られるとすぐに辞める」「打たれ弱い」「ゆとり教育の弊害だ」という声をちょこちょこ耳にします。とはいえ、怒った相手がへこまなかったら、それはそれで生意気に感じるのだと思います。若者の立場からすると、どちらにしろ批判されるので困りますよね。

そもそも怒られるのが好きな人は、かなり少数派だと思います。自分のことを振り返っても、怒られるのが嫌ですし、他の人より落ち込む気がします。そういう意味では、早すぎたゆとり世代なのかもしれません。そのため、なるべく怒られないように避けています。けど、どんなに避けようと意識しても、やっぱり怒られることはあります。特に社会人になりたての頃は怒られる機会が多かったので、友人と2人で『怒られ会』という会を作っていました。「どうしたら怒られないか?」「怒られても早く切り上げるには何をすればよいか?」について、心理学の知識を駆使して研究したのです。当初は怒られないための方法を考えていたのですが、最終的には「怒られるのは、才能だ」という結論に達しました。

■ 怒られやすい人は、言われやすい人

同じ事をしてるのに、自分だけ怒られた!と思うことありませんか?「運が悪い」「不公平だ!」という見方もできますが、「怒っても大丈夫な雰囲気を醸し出している」という見方もできます。怒る側に立ってみると、相手からとんでもない反撃をくらうんじゃないかという人には怒りにくいです。また、すごく落ち込んで調子まで崩しそうな人や、繋がりが切れそうな人にも怒りにくいと思います。そう考えると、怒られやすい人は相手が思ったことを言いやすい人、ある種の安心感を与える人、という見方もできます。

■ 「言われやすい」は大事な能力

カウンセリングでは、クライエントから不満を言われることが決して悪いことではありません。どんなに頑張っても、クライエントとの間ではズレが生じてしまいます。そんな時に不満を言ってもらえると軌道修正がしやすく、質の高いカウンセリングを提供できるのです。

これは、カウンセリングに限ったことではないと思います。他の業界でも、お客さんの声を活かすことで質の向上を図っていると聞きます。言われやすい人は、そういった声をよく拾える人でもあるのです。

■ 欠点を見つけたら、何かの才能じゃないかと疑う

怒られることに限らず、一般的には欠点だと言われていることは、別の角度から見ると才能だったりします。欠点が活かされている部分に注目すると、それだけで欠点ではなくなります。さらにそれが活かせるようになると、社会での適応もよくなります。

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