マガジンのカバー画像

大先輩のストーリー

14
運営しているクリエイター

記事一覧

#86 超高齢の母、高齢の息子−其ノ二「◯◯できない高齢親子⁈」

親子=80代後半女子(母)+60代前半男子(息子) 親子の関係って色々だとも思います。 でも、ここでも「受け入れる」ことが 必要なんだと思うのです。 自分の強くて優しい母の「老い」 親は子に迷惑をかけまいと「大丈夫」と。 子は親の言葉をそのまま聞き「わかった」と。 親が「大丈夫」だと言ったら 「もう何もできないでしょ!?」 そんな人もいるかも知れません。 それでも、親は世間一般でいう超高齢者に 差し掛かっていて、そうなればカラダが どこかしら悪くなることくらい誰

#85 超高齢の母、高齢の息子−其ノ一「◯◯を受け入れる」

高齢者…とは定義上65歳以上の 人のことを言う。 ってことは、下は65歳、 上は…キリなく上。 65歳の人の親世代は 85歳~95歳位だとして この両者は、共に高齢者という わけだがこの親子ともに高齢者 という世帯は当然増えている、 というか、めちゃくちゃ多い と簡単にわかる。 なぜか。 わたしの働くデイサービスでは その親子が両方高齢者世帯が 3〜4割を占めている。 これを日本の縮図と考えれば おそらく地域差などあったとしても 概ね割合は合っていると思う。 ー

#82【反面教師な70代男子の話】

本当に毎日毎日 たくさんのことに たくさんの人に ありがたいなぁ〜 と感じます。 ************* さて、タイトルに書いた 【反面教師な70代男子の話】 ですが… これまた人生とは楽しいものだと 感じることができる時間でした。 爆笑話ではないんですが… 【ザ・なりたくない大人像】を 見せてくれています😊 ************* その人の口グセは、 「もっと楽(らく)なのないの⁈」 です。 ーーーーーーーーーー 「楽」…辞書を引くと、

#73【高齢者のデリケートな問題…邪魔するのはやっぱり、『まさか…』】

以前、人生の3つの坂について、 書いたと思います。 もし、お読みでない方がいたら、こちらからどーぞ見ていただけると分かりやすいと思います。 #55【人生の3つの坂】 https://note.com/ru_sensei/n/nb0130a23d50a?magazine_key=me4a80c632c1b * さて、上記を読んだら、3つの坂を知らなかった方もお分かり頂けたと思うので、続けます。 そう、今回も、その『3つ目の坂』のお話。 * 転んだ事を認めず、 「

#72【自ら動くか⁈待つのか⁈あなたはどっち⁈】

ワクワクするか、しないか、 それが一つの判断基準であり、 1番大事な事だと、つくづく感じます。 * さて、久々にデイサービスでの気づきを。 コーラス好きの80代女子と 色んな趣味があった80代女子の話。 * ある朝、コーラス好きの人が 私に見せようと持ってくれたものが ありました。 それは、その人が入っていたコーラスグループの演奏会の時の写真やプログラムなどです。 しかも、5、6年前までやっていたそうで^^; 凄くバ

#66【笑いの神、降臨❗️】

やっぱ最高だ!おっとり80代女子の話。 とっても難聴のその人は、いつもとっても陽気。 体操やレクレーションへの参加も積極的。 だか、最近まで 難聴で補聴器を持っているのに、しない! を貫いてきた。 しかし、そのところ耳の聞こえが良くないのかなぁという事をご本人にもご家族話していて、 このコロナ渦の中やっと補聴器をつけて来てくれた。 この事態の為、マスク着用に少し厳しめにお願いしている。その中、難聴すぎて近づかないと聞こえない状況が続いてきた。 そ

#56【イヤよ、イヤよも好きの内⁈】

認知症には、なりたくないと誰もが思っている事でしょう。 でも、認知症を罹患している人は、 数年後には、埼玉県の人口(734万人)ほどに増えるという予測値があるようです。 2012年には、462万人だったのが、 10年ほどで、倍近く増える事を考えると、 誰でもなる可能性のあるというのが 「認知症」という病気なわけです。 * 私は、高齢者と関わる仕事をしているのですが、 初めて「認知症」を患った患者さんに接した時は、 分かってはいても、めちゃくちゃ

#51【大きな悩みがなくなった、その先に…】

何となく、この流行病の事で自然とネガティブな方に気持ちが持っていかれがちだった今日この頃だった気がします。 それを断ち切るような話題を探していたんですが、いつも通り職場であるデイサービスにありました。 * デイサービスに通うある80代女子の話。 とても品のいい、言葉使いもとても丁寧なその人は、腰椎を骨折、入院加療後、退院した時にうちのデイサービスの利用を開始しました。それがもう数年前の事。 それから約1年、骨を強くするという注射をしながら、保存的に治療を

#37【どんな生き方をしたいかは、自分で決める】

ある老人ホームにご入居している90代女子の話。 その人の半分生きていない私が感じることを書くので、まだまだ青いと思われるところもあると思いますが、現場の声として書いてみたいと思います。 * 90代女子ですが、杖をついて、ご自宅へも、通院へも出かける、私から見れば結構元気な人。 多分、認知機能も年齢相応といった具合です。 その証拠に、公共機関を使ってよくご自分のマンションに出かけたり、投資をしたり、しているようです。 しっかりしています。 * さて、

#39【食べたものが、「あなた」という事実】

BMI30の80代女子の食事の話。 ※Body Mass Index = 肥満度を示す体格指数 その人は、私が見たことのある変形性膝関節症を患った人の中で、一番膝が「変形」している人だと思います。 左の股関節から足関節まで、と、 右の股関節から足関節まで、とで、 大きな円を書いているような俗に言う「O脚」 膝の内反変形と言いますが、 その膝が体重がかかるごとに、外側へグーっと広がる… あーーーもう想像しただけで痛い! 今日はその人

#9【これも『ヴォイスチェンジ』なのよね】

口が変わると、「声」が変わり、 理解が可能になったりする。 『ヴォイスチェンジ』 老人ホームで暮らす女性との間で体験した事ですが、私が関わり出した6年強前は、"ツンツン"した70代の女性という印象でした。 その人の周りには、なにかバリアのようなモノがあって、他人を受け入れないというような感じがあって、いつも少し緊張していました。 その方のお部屋へ入る際は、ひとつ深呼吸。 半年くらいはそんな風で… でも、お逢いして何度目かに、その人との関わり方をハッ

#6 【ココロを開く瞬間】

私は、自分以外の人にあまり興味がない方なのかな〜と思う。 自分がやりたいことや興味関心が湧き上がったことにはものすごく夢中になる方だと思う。 そんな私が、人と接するこの業界で10年程働いてきて、ものすごく興味のあることがある。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 例えがあると分かりやすいと思ったので、 ある人とのエピソードを書こう。 デイサービスで働き出して、2年程経った頃だろうか。 その人は、うちのデイサービスの利用者となった。 いつも顔が険しく、

#5【名言だなと思う80代女子の一言】

もうすぐ90歳になろうかという80代後半の女子。 いつもいつも 「ここに来るのが本当に楽しみなのよーケケケ」と、笑う明るい人。 その名言を初めて聞いたときは、 よく分からず、そのまま意味を受け取って 笑ったんですが…^^; この世でいらんモンは、あの世でもいらん!それだから、こんなに長生きしてるのだと 言いたいようです^^; 関西生まれのこの人は、毎晩晩酌もします。 そして、口ぐせが、 「幸せだね〜」私、この方とは、言いたい事を言い合う仲で、

#1【やっぱり長生き女子は強い⁈】

始めにお伝えしておきます。 私は書いている中に出てくる方達に、 リスペクトしかありません。本当に。 表現には気をつけておりますが、そうは読めない表現が出てきてしまうかも知れません。文才も語彙力もあまりありませんので、ご容赦願います。 また、感情は一旦脇に置いて、書いていますが、 言葉として溢れてきてしまったら、すみません。 (わたくしも人間なので。) *************** 90代も半ばに差し掛かった女性の話。 お年も90代半ばですから、