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#6 【ココロを開く瞬間】

私は、自分以外の人にあまり興味がない方なのかな〜と思う。

自分がやりたいことや興味関心が湧き上がったことにはものすごく夢中になる方だと思う。

そんな私が、人と接するこの業界で10年程働いてきて、ものすごく興味のあることがある。

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例えがあると分かりやすいと思ったので、

ある人とのエピソードを書こう。

デイサービスで働き出して、2年程経った頃だろうか。
その人は、うちのデイサービスの利用者となった。

いつも顔が険しく、

彫りが深いせいか、

怖い顔に見てたその人は、

初めはわがままながんこ親父に見えた。

しばらくは、なかなかキョリが縮まらず、
私も同僚も淡々とリハビリをやっていた気がする。

九州男児、彫りの深い顔、
偏食、左片麻痺、四点杖…

興味のあることとないことへの反応の差がハッキリしているようにみえて、

何か興味のあることや好きなことを引き出せたらと
毎回色々考えては聞き…の繰り返し。

ある時、若干諦めかけていた時に、

テレビの情報番組で甘味処の特集をやっていて

何気なく、その「たい焼き」の話をすると、

なんかいつもと違くて反応が良かった気がした。

私も知りたかったから、その人に、

「昔は東京に住んでたって言ってましたよね〜?

私は◯◯っていうたい焼き屋さんのが好きなんですけど、東京の美味しいたい焼き屋さん知ってますか?」

その人は、以前タクシー運転手をやっていた事が
あると言っていたのを思い出し、

どこか美味しいお店を教えてもらえたら、
ラッキーだと思って何にも考えずに聞いた。

すると、その人は、

今まで見た事ないくらい明るい表情を見せながら、

楽しそうに嬉しそうに、

色んなたい焼き屋さんの名前と場所を

事細かに話してくれた。

すごーーーく気分が良さそうに。

その人のココロが開いた瞬間だった!

まさか、この人が、

ドがつく程の「甘党」で「餡子好き」だったとは^^;

そこからかな〜。

その人とのコミュニケーションが
とてもとりやすくなり、
スタッフにも会話を共有して、
ケアもしやすくなったと記憶している。

今では、他の通所施設に行っていた曜日を
全てうちのデイサービスに変更して、
週に3回ほとんど休まず通っている。

(時々入院しちゃったりするけど、必ずケロっと戻ってきて、ニコニコで、私とハイタッチをしてくれている^^;)

思い出すと、このエピソードだけでなく、
他にもこういう「開く瞬間」を経験していますが…

私はこの瞬間がたまらなく快感なんです^^;笑

皆さんもこんな体験ありますか?
聞かせてくれたら、嬉しいなぁ〜♪

では、今日はこんなところで。
るぅ先生でした♪

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