だいじな家族。
キミは毛は短いけれども、お腹はモフモフ。
臆病で人見知りで……
でも、とても甘えん坊で優しい。
枕がお気に入り。
必ず、私の右の枕の上で眠る。
でも、今日居ないね。
私の怒った様子や、イライラしている雰囲気を悟って…
名前を呼んでもどこかに隠れている…
毎日、24時間のうち
家にいる時間は、半径3m以内にいるのに。
子供の頃。
両親が喧嘩しているのが怖かった。
直接的に、私がどうこうでなくても
不安で怖くて眠れなくて。
私が、怒られているみたいな感覚になり
気まずかった…。
母親の一言に悲しくなった私は
見えないところで椅子を蹴飛ばした。
うんざりしながらも
「こうしたいわけじゃないんだよな」
そう思い、話をする。
ねぇ、家族だから
なにも言わなくてもわかることもある。
でも、やっぱり違う人間だから
言葉じゃないと、伝わらないことがある。
蹴飛ばしたのは、私の寂しさ。
枕を空けて
扉を開けて
何時に帰ってきても
「怒っててごめんね」と言おう。
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