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壊れゆく家族/vol.8/長男の保育園卒園式

いよいよ長男の卒園式である。

しかし、コロナで保護者1名の出席となっており、妻から「出席はご遠慮ください」とのLINEのメッセージがあった。

普通の家庭なら、家に帰ってきて「おめでとう!」やお祝いで食事をしたり、色々なケアが出来るだろう。

私には出来ない。面会交流すらまともに出来ていない。

代理人である弁護士に相談をして、私が直接保育園にかけあってみることになった。

別居開始から保育園に直接連絡するのは、はじめてである。というのも、妻が娘、息子の学校に直接連絡することを拒絶していたため、中々連絡を出来ずにいたからである。

通常は共同親権者であり、そのようなことに制約を受けることはないと思われると思うが、裁判所を通じて争いをした場合、監護者としての適格性の観点から、実質的には様々な制約を受けることになる。

連絡した結果から言うと「争いがある夫婦間において、そのような協力や例外扱いは出来かねる」との回答であった。

保育園もまた、争いがある夫婦間の中で、子供のためになるからといって動いてくれないのが実情であった。本件については、本当に子どもを連れ去る親もいたりすることもあるだろうから仕方ないところもあるが、ずっと保育園に連絡ができなかったのが悔やまれた。

妻には卒園式に出れないなら、面会交流をして、息子に「卒園おめでとう」と言わせて欲しいとLINEで依頼した。返信は今のところないが。

小さい頃、授業参観に来てくれた親のことを覚えている。そういうイベントの時は、必ず父親としての使命を果たしたいと心から思う。

当たり前のことがしてやれず、本当に息子に申し訳ない。


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