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vol.49/再生/自己肯定感


子供達に会えない日々、父親らしいことを何一つしてやれない日々。

生き辛さ、前向に生きること、生きることの価値を見いだせない日々。

真っ白な自分になれたら楽だろう。

表の世界に堂々と立てない自分は、透明人間だ。

生きるために空手やキックボクシングをはじめ、約3ヶ月で60回のトレーニングを行った。

肉体は強くなり、精神的な強さも少しはついた気がする。

ただ、本当は真っ直ぐ、自分らしく生きたいだけなんだ。

感情や共感により、人から応援してもらい、なんとかここまで、正常な社会の一員として生きてきた。

自己肯定感。どんなかたちでも、それがあるから前を向いてトレーニングを続けることが出来たのかも知れない。

知らない誰かに自分の気持ちを読んでもらい、誰かに応援してもらい生きている。

言い訳はするつもりはない。ただ、読んでくれるだけで、私は私であることを続けられる。

日々の生活に感謝し、日々トレーニングが出来ることに感謝する。

自己肯定感。普通に生きられない私は心の拠り所を探し求め、答えのない迷路を彷徨う、一人の男だ。

いつか安心して生活が出来るあの頃に戻れるかな?

私はその日がくるまで自己肯定感との葛藤を続ける透明人間だ。

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