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人材紹介コンサルタントにおけるウサギとカメの話

こんにちは、RtoRの井川です。
 
今年は「卯(うさぎ)年」ということで、とても有名な童話の「ウサギとカメ」の話を、人材紹介コンサルタントに置き換えて考えてみたいと思います。
 

「そもそもなぜウサギはカメに負けたのか?」


 この話のあらすじとしては、ウサギとカメで競争して山の頂上を目指しましたが、途中まで勝っていたウサギが油断して昼寝をしている間に、カメはゴールにたどり着き勝負に勝ってしまうという話です。
 
そしてここから得られる教訓としては、「ウサギが油断したこと」が敗因ではなく、「ウサギはカメを見て走り」「カメはゴールを見て走った」ことが勝敗を分ける要因であるとよく言われいてます。
 
「ウサギはカメ(ライバル)に勝つことを目標に走り」
「カメはゴールすることを目標に走った」
という事になります。

 

「年始や年度初めに発生する燃え尽き症候群コンサルタント」

 
今年も既に1ヶ月半が過ぎましたが、年末決算や1月-12月で年間表彰などをしている会社で表彰を受けたコンサルタント、また、1月の昇格などを果たしたコンサルタントの方は、去年はコミットメント高く走り切った方も多かったのではないでしょうか?
 
年間で走り切った方々の中には、「昨年やり切って燃え尽きた」というような方もいらっしゃいます。
 
私のこれまでの人材紹介会社での経験においても、「来年はリーダー職を目指す!」とか「年間MVPを取る!」とか「年間新人賞を取る!」などを目標に掲げて、目標通り立派に成し遂げた人でも、年が明けると燃え尽きてしまい、去年のやる気を失ってしまう人や、最悪退職してしまう人を何人も見てきました。
 

「なぜ高い目標を掲げていたのに燃え尽きてしまうのか?」

 
このような話をウサギとカメの話に置き換えると、年間表彰も昇格も一見「絶対的なゴール」のように見えますので、カメのごとくゴールに向かって走ってきた人たちのように思われます。
 
しかし、このような短期的な売上目標や組織での人事評価は基本的には「相対評価」で行われます。
 
年間MVPもその会社のトップラインが6000万円であれば6000万円以上を売ったコンサルタントは1位ですが、別の年に7000万円売る人が出てくれば1位ではなくなります。
 
当たり前の話ですが、その年の2位のコンサルタントの売上が5000万円なら、1位はそれ以上売ればいいとなります。
 
つまり、知らず知らずのうちに周囲の成績を見ながら、あと1件、あと1件と年間MVPや昇格ラインを上回るように仕事をすることになります。

 

「仕事は短距離走ではなく長距離走」


人材紹介コンサルタントの仕事に限った話ではありませんが、基本的に仕事は長く活躍し続けることのほうが、短く華々しく活躍することよりも大切です。
 
人材業界では、社員のモチベーション向上につながるよう、多彩な表彰制度や若くして昇格する人事制度などがあります。
 
しかし、これらはあくまで「短期的なモチベーションアップのニンジン」であって、長期的に捉えるとむしろ逆効果なところもあります。
 
常に周りと比較しながら、会社がぶら下げたニンジンを獲得するために仕事をしていると長く走り続けることはできません。

 

「自分の中で絶対的な目標を持とう」

 
ではどのような目標設定が良いのかと言う話ですが、これは個人差もありますが、例えば現時点で3000万円の売上を上げられているコンサルタントであれば、翌年は3500万円、4000万円と更に売上UPに繋がる目標で良いと思いますし、それをやりきるために新規開拓が必要なのか?単価アップが必要なのか?決定率向上が必要なのか?を考えて実行していくことが大事だと思います。
 
また、その目標をクリアした後も、10%の売上UPを目標にするのか?同じ売上を90%の時間で達成することができれば生産性は同じく10%上がることになります。
 
売上を更に上げれば給料も評価も上がるでしょうし、同じ売上でも時間効率を上げることで、空いた時間を他の事にあてる時間が増えることも素晴らしいと思います。
 
このように人から与えられた目標だけではなく、自分の中にもしっかりと目標を持つことで、ブレることなく長くモチベーションを維持することができるのではないでしょうか?

 
 
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