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期初の目標設定の大切さ

こんにちは、RtoRの井川です。
 
今月から新しい期を迎えているという会社も多いと思いますので、人材コンサルタントの目標設定の大切さについて書いてみたいと思います。
 
私自身の経験では、人材コンサルタントが成長するうえで、この目標設定をしっかりしているかどうかはとても重要な要素だと考えています。
 
現在目標設定をしているという方も、これからする方も参考にしていただければ幸いです。
 

「目標設定は売上金額の設定にあらず」


人材ビジネスにおける目標設定、特にコンサルタントの目標設定となると、まずは「年間○○万円の売上を上げる」みたいな目標になりがちです。
 
その目標を達成するために、面談○件、求人○件、面接○件などといったKPIの設定が行われます。
 
もちろんこのような営業目標を達成するための目標設定も大事です。
 
しかし、例えば年間5000万円の売上をあげることができたとして、そのコンサルタントはどのような能力や知恵がついたことになるのでしょうか?
 
働く個人からしたら、会社から降りてきた目標を達成することよりも、その個人がどのような成長ができたのかのほうが重要です。
 
目標設定は、その個人の力量や目指したい方向も加味して設定することで、会社にとっても個人にとってもWIN-WINな目標設定ができるのだと思います。

 

「目標設定方法」


基本的な目標設定方法ですが、SMARTの法則やベーシック法などの観点で設定すると良いと思います。
 
SMARTの法則とは、達成に欠かせない5つの要素を明確にして、目標を設定する方法で、次の5つの要素の頭文字をとって名付けられています。
 
Specific(具体性)…目標は具体的か
Measurable(計量性)…目標達成率や進捗度を測定可能か
Assignable(割当設定)…役割や権限を割り当てているか
Realistic(実現可能性)…目標は実現可能か
Time-related(期限設定)…期限を設定しているか
 
また、ベーシック法とは、4つのステップで目標を設定する方法です。
 
目標項目を設定する:何を達成するのか
達成基準を決める:達成の具体的な基準は何か
期限を設定する:いつまでに達成するのか
達成計画を立てる:どうやって達成するのか
 
よくある目標達成の間違った内容として、
「実現不可能な(くらい高い)目標を立てている」
「測定不能な抽象的な目標ばかりで具体的な達成基準が不明確」
「どうやったら達成できるのか?HOWの部分が曖昧」
などがあります。
 
また、目標を立てる側も、それを承認する側も目標設定そのものを重視していないケースも散見されます。
 
そのような場合は、役員や部長が目標設定の内容をしっかり見極めて、目標設定が意味のあるものかを判断しなければなりません。

 

「部下はあなたのような人材紹介はできない」


 
これは私がJAC Recruitmentでマネジメントをしていた頃、副社長の服部さんから教わったことですが、「井川さん、あなたの部下はあなたのように仕事ができる訳ではないですよ。自分と同じくらいできると思って育てるとついてこれなくなります。あなたの部下はあなたと同じようにできないと思って育てなさい」と言われたことがあります。
 
イケイケでアホな私にブレーキをかけるためにあえて言って頂いた言葉だと思いますが、その時にマネジメントに対する意識も変わりました。
 
人材コンサルタントの管理職は、自分自身がトッププレイヤーとしての実績を持っていて、そのまま管理職になったタイプの人が多い業界です。
 
野球でいうなら、エースピッチャーや4番バッターみたいなタイプの人が監督もするような話ですが、落合監督や野村監督のような名選手で名監督のような人のほうが少なく、トッププレイヤーだった人が管理職をしても、自分のやり方をそのまま部下にやらせてうまくいかない事例は数多くあります。
 
また、そのようなタイプの人は、目標設定など関係なくぐんぐん伸びてきた人で、部下との目標設定を軽視し、「そんなものなくても自分は育った」と思いがちです。

 

「人は育てるもの、勝手に育つものではない」


 
コンサルタントによっては、持ち前のセンスとやる気でのし上がってきた人もいますし、実際にそういう人が多い業界だとも思います。
 
そのような人が上司の場合、目標設定を軽視し、無難な目標を設定し、「あとは結果を出すだけ」みたいなマネジメントを行う人も少なくありません。
 
しかしながら、そのようなマネジメントで育つ社員は、どのマネジメントの下でも育ちますし、マネージャーが優秀かどうか関係なく、部下の素養だけで結果が分かれます。
 
そのような優秀な部下は、「ここにいても得られるものが少ないな」と感じて離職していきます。
 
営業成績(結果)ばかりが注目されがちな人材ビジネスだからこそ、
「何を目標に働いているのか?」
「どのようなビジネスパーソンになりたいのか?」
「そのために何をするべきなのか?」
などの目標やプロセスをしっかり示していくことで、紆余曲折ありながらも人は育っていくものだと思います。
 
 
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