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人材紹介の決定単価ってどれくらいですか?

こんにちは、RtoRの井川です。

私のクライアントには、人材紹介を中心にエグゼクティブサーチなど、様々な領域、職種、レイヤーに強い人材会社があります。

私が求人のヒアリングする際は、必ずその企業の平均決定単価を確認させていただきます。

それによって実際にどのような属性の決定をしているのかが見えてきます。

 

「御社の決定単価はいくらくらいですか?」

 

人材紹介の決定単価は、「年収」×「手数料率」で計算し、その平均値が会社の決定単価となります。

そのため、決定単価をお聞きすることで、実際に紹介している年収帯や、手数料率も確認することができます。

決定単価が高いと言っても、年収が高い場合も、手数料率が高い場合もあります。

また、ミニマムチャージと言って、年収や手数料率に関わらず最低報酬ラインを設定している契約内容も増えてきています。


「決定年収が高い会社」

 

決定年収が高い会社でも、そもそも年収帯の高い業界や職種を扱っている場合、役職はそれほど高くなくても年収が1000万円を超えるオファーが出る業界もあります。金融やコンサルなどはそのような傾向ではないでしょうか。

一方で、地方企業の管理部長や役員クラスを決定しているエグゼクティブサーチの会社でも決定年収は800万円~1500万円と1000万円を下回る決定もあります。

決定年収が高い=高い地位の人材決定が多いという訳ではありません。

 

「ミドルクラスの決定でも手数料が高い会社」

 

最近多いのが、決定年収は500万円~800万円くらいでも、手数料率が40%~50%の手数料を設定しており、ミドルクラスの決定でも300万円~400万円の手数料で人材紹介している会社です。

このような会社は、採用ニーズが高い会社にクライアントを絞り、その企業に合った人材を徹底的にソーシングしていきます。

 

「決定単価の低い会社」


決定単価の低い会社で多いのは、新卒紹介、第二新卒など、そもそも社会人未満の人材や経験の浅い人を紹介する場合、提示年収も低くなり必然と紹介手数料も低くなります。

新卒紹介の場合、各社違いはあると思いますが、1人当たり80万円~100万円くらいではないでしょうか。

就職活動も後半戦の夏秋以降は一人当たり30万円~50万円など、決まらない学生の決定単価はどんどん下がっていきます。

また、士業領域(特に町事務所など零細事務所)や介護、保育領域など、そもそも年収レンジが低い業界をやっている場合、決定年収も平均で100万円~120万円と、年収も低いし手数料率も低いケースも多く、売り上げを作るのが大変です。


「ロマンとソロバン」


平均単価が高いから良い会社とは限りませんが、例えば5000万円の売上を目指すときに、平均単価100万円の人材紹介と、平均単価400万円の人材紹介ではやることが違ってきます。

前者の場合、年間50人くらい決めないと年間目標に届かないわけですから、毎月4~5人の決定を目指します。

そのため、動かす案件の数は多く、1件1件が流れ作業のような仕事になりかねません。

一方で、平均単価400万円の場合は、月1件程度決めれれば目標を達成するわけですから、人材のソーシングやフォロー、クライアント理解に時間をかけることもできます。

 

しかし、「年間50人の転職支援をするコンサルタント」と「年間12人の転職支援をするコンサルタント」と置き換えると見え方が変わってきます。

前者のほうがより社会貢献度が高いように見えますし、考えようによっては事実そうだとも思います。


しかし、単価100万円の人材紹介の場合は、得てしてマーケティングコストを多大に掛けた集客を行っていたり、数を回すための間接部門を設けていたりで、利益率が低くなり、同じ5000万円の売上でも、12人の決定で5000万円の売上を上げるコンサルタントの給料半分程度が現実でもあります。


「雇用創出」をやりがいにするのか?

「企業の成長」をやりがいにするのか?

「転職者個人の幸せ」をやりがいにするのか?

 

何を遣り甲斐に置くのかによって、働く会社が変わってくるように思います。


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