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国書刊行会なのに短いだと(読書記録2)

前回までのあらすじ
無意識に国書刊行会の本を読んでいた。


漫画以外
12.伝奇集
13.砂の本
14.愛(ソローキン作)
15.眼球譚 ; 太陽肛門 ; 供犠 ; 松毬の眼
16.奴婢訓 : 他一篇. 改版
17.検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?
18.超男性
19.砂の女
20.青い脂
21.読書について : 他二篇. 改版

漫画
無し

ではいきましょう。
まず、おすすめできるのは『愛(ソローキン作) 』ですね。


短編集で、1つ1つの短編がとても短いので読みやすいです(国書刊行会なのに)。注意しなきゃいけないのはscatologyが含まれていることですね。ただ、scatologyが苦手な自分でも楽しめました。面白いと思った人は、長いですが、同じソローキンが書いた『青い脂 』も読んでみてほしいです。めちゃくちゃ面白いです。


あと、おすすめは『読書について : 他二篇. 改版』です。

短くて読みやすいです。昔に書かれたものですが、今に通じるものがあります。
例えば、この中で、匿名批評家を批判しています。匿名で批判する奴は、寝巻きで判決を下す裁判官みたいなものだと言っています。これは、みんなが匿名で批評をしている時代に刺さる言葉です。
あと、個人的に良かったのは『眼球譚 ; 太陽肛門 ; 供犠 ; 松毬の眼 』ですね。

まず、装丁がカッコいい。
気に入ったのはこの部分です。

著者の深い洞察力が現れているとても良い1文だと思います。

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