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個性の正体|アートとコピー#7

第2回の講師、副田高行さんは「広告作りにおいて個性はいらない」と言っていた。

第4回の講師、佐々木俊さんも「個性は意識していない」と話してくれた。

とはいえ、言わずもがな副田さんも佐々木さんも、めちゃくちゃ個性がある。一目でこの人の作品だと分かる。だから、「この人に頼みたい」と思う人が現れるし、最前線で活躍していられるんだと思う。

コピーライターの渡辺潤平さんは、著書で「コピーの人格を育てよう」と書いている。「誰にでも書けるコピーは書かない」と続き、これは人格=個性と捉えていいはずだ。

◇◇◇

今回の講義のテーマはフォトグラファーとの出会い。

7名のフォトグラファーが自己紹介と、事前に提出した課題を選ぶ。意気投合すれば今後、一緒に制作していける出会いの場だ。

7名の自己紹介を聞いて思った。全員、自分の撮りたい画、得意な画を確立してると。アーティスティックな作風、自然体を映したい、視点の発見に重きをおく。「良い作品だけど、自分が撮らなくてもいいかな」と課題の感想を話す方もいた。

だからこそ、ひとり一人のキャラクターが伝わった。作風だけじゃなく、考え方やポリシーなど、短い時間でその人の人格まで見えてきたような気がした。

つまり、個性があった。

あくまで作風は結果。「なぜその作風を撮るのか」にこそ、個性は表れる。

コピーに置き換えると、「ダジャレコピーが好き」「ロマンチックなコピーが得意」は作風。外見の話。

なぜ、コピーを書きたいのか。これが個性の正体じゃないだろうか。

自分の個性が何かはまだよく分からない。でも、これまで書いたコピーを並べてみると、何か見えてくるかもしれない。

帰り道


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