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「健康的なココロ」の定義をアップデートした話

前回のカウンセリングから1ヶ月ちょい。
カウンセラーさんとは知人でもあるので今月はセッション前に一緒にランチをすることになった。

その時、こんな質問をされた。

「るみちゃんの最終的な目標とかあるの?」

この質問をされた時、ふっと時が止まった。
なぜならこの質問、とっっても"このカウンセラーさんらしくない"質問なのだ。

ランチという砕けた時間だったのもあるが「目標」とかそういうことを聞いてくるタイプの人ではないし、私が「目標を目指しすぎて苦しくなるタイプである」とカウンセリングを通して知っているはずなので。

「答えたくないな」という気持ちはまったくなかったが、この人からこの言葉が出てきた意図をしばらく考えてしまった。

ご本人もそう感じたのか「あれ、私なんでこんなこと聞いているんだろう?ごめんね・・・」と不思議そうにおっしゃっていた。

少しの沈黙の間、すっと出てきたのは
「ん〜、よく分からないんですよね」という言葉。

ぼんやりと「メンタルヘルスに関わることをしたい」という気持ちはずっと持っているけれど、それをどういった手段でやるかは全然決まってない。

今年Web制作の本を出版したものの、今後「Web制作極める」とか「講師業やりたい」とか「2冊目の本を書きたい」とかいう気持ちも全くなくて、お金を稼ぐ手段すら未定...(笑)

フリーランスになって3年くらい、ずっと未定の積み重ねでズルズル生きていて不安がなかったと言ったら嘘になる。

1年間ずーっと本を書いて、終わった今、次に何をやっていいかさえ分からなくて、かといってご依頼いただく案件をこなすパワーも出なくて、終わった後はボンヤリとした不安に苛まれていた。
今日この不安な気持ちをカウンセリングで扱おうかなと思っていたくらいだ。

でもその時に出てきた言葉は、割と軽めの「分かんないんですよね」だった。

「ぼんやりと先に志はあるけれど、今はなんか分からなくてもいいかもって思ってます」

ん、そんなこと思ってんの?私。(ってメタ私が思ってた)

そしてその後にもらった言葉にびっくり仰天。

「すっごい、心が健康な状態だね!」


私が一番驚いた。
エッ、コレケンコーナンスカ?時々めちゃ不安になりますぜよ...

カウンセラーさんは続ける。

「何かを選択しないグレーの状態って人間にとってはとてもストレスな状態だけど、それを今選べているというのは心がすごく健康ということだよ。
あと、何かを選択しないということはその先にある無限の可能性を否定しない態度だよ。」


そう言われて、目の前がチカチカする程すっごい嬉しかった。
健康な心ってこういことなんだ!って素直に今の自分を認められた。

17歳で自律神経失調症になるまでは
4時間睡眠でいくらでも勉強できて
目標が決まればそれに向かって一直線ですっごく頑張れてた。
それが私は「健康な状態」だと思っていたよ。

病気になってからは
集中力が全然続かなくて
体もいうこときかなくて
いつも心臓が痛くて
時々死にたくて
人と比較ばっかして落ち込んで
元に戻りたくて

必死で必死だったけど
あの「健康だと思っていた状態」が「異常」だったと今だからわかる。

ていうか、異常だったから心が壊れたんだ。
自分の欲求が勉強することだと思い込んで心の声を無視して打ち込む。
その何が健康だったのだろう?

毎日ココロが万全で頑張れることが健康なんじゃない。

うつになったことない人だって
ココロがどうやったって元気が出ない時もあるだろうし
やる気が出ない日もある
多分多くの人がそうやって毎日の小波を自分なりの方法で乗りこえている
そういった部分をいちいち外に出してないだけ

元気であるような外側しか見ずに
「心が元気な人はいいな〜」と羨ましがっていたなと思う

不安になることもあるし
やる気が出ないこともあるし
何者かでなくてもいい

それを自分に許せるようになったら少しずつ生きるのが楽になってきた

そして、このことを実感させてくれるためにカウンセラーさんからそんな質問が出たんだなと思う

だから人と人の対話って偉大なのだ

先のことはなーんも分からないけど、
とりあえず生きているからよし!
今は「分からない」を大切に生きてみたい

サポート頂いたら嬉しくてエクストリーム土下座します!!