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2−8 周りが敵ばかりでも、自分を捨てないこと・大切にすることを伝える「黒い羊」

本楽曲は前作から約半年後である、2019年2月27日にリリースされた。この間に前作で卒業発表をした今泉佑唯・活動休止をしていた志田愛佳・9月22日にブログにて「アンビバレント」リリース活動を持って卒業を発表した米谷奈々未の3名が卒業をし、18人となった。また、学業専念のため活動休止していた原田葵は本楽曲リリース時も活動を休止していたため、過去最小人数の17人での選抜・フォーメーションとなった。また、2018年12月10日に2期生が発表されたが、本楽曲にはカップリング等を含め参加していない。そして、長濱ねるがリリースから約1週間後の3月7日にブログにて、本楽曲リリース活動を持って卒業を発表した。そのためか、本楽曲を歌番組で歌唱する際、長濱は不在だった。
 

 そして、衣装だが前作までと同様、制服衣装と歌唱衣装が違う。しかし、本楽曲では歌唱衣装でMVを撮影していない。アーティスト写真やCDのジャケット写真は歌唱衣装で撮影されたものだが、MVではそれとはまた別の、それぞれの役に合った衣装を着用している。その役について、ブログやラジオなどを通じて言及しているメンバーもいるが、していないメンバーもいるため全てが明らかになっておらず、未だに謎が残っている。

その、各メンバーの役柄について、言及しているメンバーのみ以下にまとめる。

石森虹花:貧しくて家庭•家族のために働くなくてはいけないOL (SHOWROOM配信)
上村莉菜:なかなか芽が出ない地下アイドル (モデルプレス インタビュー)
尾関梨香:親からの過度の期待に応えられない大学生 (公式ブログ)
小池美波:自分を責めて追い込んでしまい、SNSで誰かから暗い内容の通知が届き、人生を諦めてしまって行動に起こしてしまう少女 (公式ブログ)
小林由依:学校で黒い羊として扱われ、いじめられる女子高生 (SHOWROOM配信)
齋藤冬優花:貧乏な家庭で育ち、両親を彼氏に馬鹿にされている女性 (公式ブログ)
佐藤詩織:5回目の万引きをし、警察に補導されるグレている少女 (SHOWROOM配信/ラジオ「ゆうがたパラダイス」)
菅井友香:大切な父親を亡くしてしまった売れないデザイナー (公式ブログ)
長濱ねる:就職活動が上手くいかなくて絶望している女の子 (ラジオ「billboard JAPAN HOT100 COUNTDUWN」)
守屋茜:パワハラを受けているOL (ラジオ「ゆうがたパラダイス」)

なお、SHOWROOM配信・自身がパーソナリティを務めるラジオ「SCHOOL OF LOCK!」にて、平手友梨奈は自分の役について、自分と「同い年である」こと、「1階の部分では絶望の共有をしている」こと、3階の屋上に飛び出す前に発した言葉や撮影後半については「覚えていない」と言及している。

そして、今回のMVのテーマが「ハグ」「抱きしめ合う」であることも、SHOWROOM配信のなかで平手が言及している。前作に引き続き、本楽曲でもMVの監督を勤めた新宮良平監督が「歌詞の世界観をそのまま表現するのではなく、その先を見据えた世界をMVで描いた」と言っている。黒い羊と白い羊が分かれてしまった理由はお互いが分かり合おうとしないことにあると考え、「いっそ無視すればいいんだ」という歌詞の世界観ではなく、その先にある黒い羊と白い羊が分かり合える世界を表現したインタビューで答えている。メンバーの役柄や監督の発言を踏まえ、MVと歌詞を見ていく。


まず、題名にもなっている「黒い羊」とは英語で「black sheep」というイディオムを直訳したものである。「厄介者」「変わり者」の意味で、ほとんどの羊が白いのに、ほかとは違うことが由来とされている。


本楽曲の最初は人々の足音やヒソヒソと話す声、ピアノの音から始まる。ピアノの鍵盤のアップの絵から始まり、のちに赤い文字でグループ名が表示される。その後、カメラが引きの絵になり、すぐ外の様子とともに赤い文字で曲名が表示される。その後ろに出てくる外は、白い紐で人の形が描かれ、その周りには赤い花びらのようなものが撒かれている。赤の三角コーンとバーで囲われておりその周りにはカメラやガンマイクを持ったマスコミや野次馬が集まってきている。その様子を建物の中から、赤い彼岸花を抱えた、本楽曲でセンターを務める平手友梨奈が遠巻きに見ている様子が描かれている。監督は、この事故現場を「精神的な死のメタファー」と言っている。メタファーとは。明確に表現しない比喩表現を指す言葉だ。また、彼岸花は「あきらめ」「孤独」「悲しい思い出」など、不吉なイメージや悪い意味を持った花でもあるが、「情熱」と言った意味も持っている。監督は、心情の変化を花という道具を使って表現したかったと話しており、生きることへの「情熱」や、「希望」と言った思いを彼岸花に託している。


 Aメロでは、「信号は青かそれとも緑なのかどっちなんだ? あやふやなものははっきりさせたい 夕暮れ時の商店街の雑踏を通り抜けるのが面倒で 踏切を渡って 遠回りして帰る」と歌っている。「信号は青かそれとも緑なのか」と自問自答している主人公から始まる。「あやふやなものははっきりさせたい」と言っている主人公はサイレントマジョリティーや不協和音、ガラスを割れ!の時の主人公の性格に似ているように感じる。また、「夕暮れ時の商店街の雑踏を通り抜けるのが面倒で」はリズムや音程関係なく、つぶやくように喋っている。また、この部分は「他人に干渉されたくない」という思いが見えており、2-7の「アンビバレント」の主人公とも共通していると考える。ここのMVでは建物の1階を平手が歩いて進んでいる。それぞれメンバーやエキストラが喧嘩をしていたり、ものを投げていたり、頭を抱えていたりと、それぞれが悩み苦しんでいる様子が描かれているように感じる。


 Bメロでは「放課後の教室は苦手だ その場にいるだけで分かり合えてるようで 話し合いにならないし 白けてしまった僕は無口になる 言いたいこと言い合って解決しようなんて楽天的すぎるよ」と歌っている。ここの部分で本楽曲の主人公が「僕」であることがわかる。そして、「白けてしまった僕は無口になる」という歌詞から、主人公「僕」はここですでに、自分が黒い羊だということを理解しているようにも受け取れる。ここのMVではまた平手が歩き進める中で周りではそれぞれ問題を抱え苦しみ、対立している人々の様子が描かれている。中でも印象的なのは、後半に登場するフロントの小林由依が演じている、いじめられている女子高生だ。突き飛ばされた彼女の後ろにあるロッカーには赤いスプレーのようなもので「Black sheep」と描かれており、彼女自身が学校で黒い羊として扱われていることが伝わるシーンになっている。


 サビ前では「誰かがため息をついた そうそれが本当の声だろう」と歌っている。ここで「誰か」という人を表す言葉が出てきた。この「誰か」とは主人公「僕」とは逆の存在、つまり「白い羊」に属する人ではないだろうか。そして、その白い羊がついた「ため息」=「本当の声」、「本心」であると主人公は悟っている。MVでは引き続き、自身が抱える問題に直面し絶望と直面しているメンバーの様子が映し出されている。


 サビ前半では、「黒い羊 そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ そうすれば 止まってた針はまた動き出すんだろう? 全員が納得するそんな答えなんかあるものか!」と歌っている。今までの楽曲では、主人公が周りに対して、共感を得るために訴えかけていたものばかりだったが、本楽曲は「僕だけがいなくなればいいんだ」「そうすれば〜動き出すんだろう?」と自問自答しているかのような、周りに訴えかけるよりも、自分に言い聞かせているような歌詞になっている。MVでは、SHOWROOM配信で平手が言っていた「絶望の共有」がされている。理解するために、味方だと伝えるために、ハグをしようとするし「僕」をみんなが跳ね返している。前半最後には、先ほど登場した小林扮する、いじめられている女子高生を助ける平手が出てくる。最初は突き放されるが、強くハグされた小林はしばらく停止している。「わかってくれる人、味方が自分にはいるんだ」と気づいた瞬間かもしれない。
 後半の歌詞は、「反対が僕だけならいっそ無視すればいいんだ みんなから説得される方が居心地悪くなる 目配せしてる仲間には 僕は厄介者でしかない」となっている。ここで「黒い羊」の意味でもある「厄介者」という言葉が出てくる。MVでは前半の続き、小林を助け、ハグをし、次に送り出される。次の渡邉理佐はそれを跳ね返し、石森虹花の元へと行く。石森は平手を受け入れハグをし、次へと送り出す。そして、最後にやってきたのはバスタブの中でリストカットをしている少女に扮した小池美波のところだ。そこからそっと、でも力強くハグをして、次のシーンへと白い布を挟み切り替わる。


 Cメロ(2番最初)では「真っ白な群れに悪目立ちしてる 自分だけが真っ黒な羊 と言ったって同じ色に染まりたくないんだ」と歌っている。「真っ白な群れに悪目立ちしてる」=「黒い羊」であることは、「自分」=「僕」は理解している。だけど、自分を押し殺してまで、白い羊になりたくはないと、主人公が強い意思を持っていることがわかる。本楽曲のタイトルである「黒い羊」の意味をストレートに伝えている部分ではないだろうか。MVでは複数のメンバーが肩を組んだり身を寄せたりしながら歩いている姿が映されている。


 次の2番Aメロでは、「薄暗い部屋の灯りをつけるタイミングって一体いつなんだろう? スマホには愛のない過去だけが残ってる 人間関係の答え合わせなんか僕にはできないし そこにいなければよかったと後悔する。」と歌っている。4つのフレーズに分けられるこの場所は、最初の「薄暗い〜いつなんだろう?」と、「人間関係〜できないし」の2箇所は1番Aメロでも出てきたようにリズムや音程関係なくつぶやいているようだ。「薄暗い部屋の灯りをつけるタイミング」も「人間関係の答え合わせ」も誰にだってわからない。わからない、はっきりしないものをはっきりさせたいという気持ちは1番のAメロに出てくる「信号」と意味合いとしてはリンクしているのではないだろうか。ここのMVでは、最初にスーツを着た長濱ねるが暗い表情で階段を降りている。階段の下手寄りにはスーツをきた人が列に並んでおり、長濱の横を転がり落ちて行く人もいた。次に登場する鈴本と長沢の後ろにある階段の柵には赤ちゃん人形が繋がれている。その横を通って階段を上って行く平手の背中をカメラが追っていると、階段の上段には青い鳥を手に乗せ撫でている渡辺梨加がいる。


 次のDメロでは、最初の2小節の「人生の大半は思う様にはいかない」だけが明るくなり、また元の調へと戻って行く。その後、「納得できないことばかりだし諦めろと諭されてたけど それならやっぱ納得なんかしないまま その度に何度も唾を吐いて 嚙みついちゃいけませんか?」と歌っている。これまでの経験上、人生のほとんどは自分が思っている様にはいかないことは知っている。そして、今まで他人と違うことで周りから理解されず、諦めろと諭されていたけど、やっぱり納得できないとこはしたくない!という主人公「僕」の強い意思をここでも感じられる。MVではエキストラ同士では言い合いをしているが、そのそばにいるメンバーは諦めた様な表情でその光景を見つめていたり、その様子を怯えながら、ぬいぐるみを抱きしめながら、鋭い視線で見つめていたりする。その次に出てくるのは平手が扮する主人公「僕」の幼少期の様子が出てくる。家族と楽しそうに誕生日会をやっている様子が子役やエキストラで描かれている。しかし、その横を通り過ぎる平手の表情は暗い。


 そして2番サビ前では、「No No No No 全部僕のせいだ」と歌っている。MVでは周りの大人たちから指差され、怒号が飛び交う中を、耳を塞ぎ苦しい表情で耐えながらも通り抜けて行く平手が描かれている。そんな中でも、赤い彼岸花を大切そうに抱えている。


 2番サビは、1番と同じ歌詞で歌われており、最後に「わかってるよ」の一言が足されている。「僕は厄介者でしかない」ことは自分自身、「わかってるよ」と言いたいのだろうか。MVでは、前半はハグしようとしても跳ね返され、飛ばされて行く、分かち合いたいのに合えない、そんな平手の姿が続く。中盤で光が指す方へ走り出そうとするが、平手だけ止められ、他の人たちに追い越されて行く。他の人においていかれた平手は必死に追いかけようとするが、みんなの輪に混じろうと、光の方へ走っている小林が途中、転倒する。そんな小林を見捨てることをせず、起き上がらせようと手を貸す平手。最後には起き上がった小林の背中をそっと押し見送る。そこについて行こうとするが、「僕は厄介者でしかない」という歌詞とリンクして、自分自身を抱きしめる様な動きをし、叫びながら、自身もみんなが進んだ光の方向へと歩みを進める。


 間奏では両端にたくさんのキャンドルが灯された階段を登る平手がいる。そして、その先の踊り場には小さい頃の平手=「僕」に扮した子役がいる。ずっと大事に持っていた彼岸花が、2番サビの途中で平手の手元からなくなってしまっている。幼い頃の自分の前で跪坐き、その「僕」から大事そうに赤い彼岸花を受け取り、抱きしめる平手。幼い頃の自分と視線を合わせた後、平手が向かったのは屋上へと繋がる扉だ。ここで、一度音楽が途切れる。


 受け取った彼岸花を大事そうに抱きかかえながら一歩ずつ階段を上って行く。そして、何か叫び屋上へ飛び出す。屋上は、外は暗いが、無数に吊るされた電球の様な照明でオレンジ掛かっている。屋上で待ち構えていたのはメンバーと多くのエキストラだ。それぞれの役柄の衣装を着た人々が肩幅程に足を広げ、それぞれ別方向を向いて立っている。その中、平手は走って制服を身に纏った小林の目の前に立ち止まる。


 そこで転調してラスサビ①が始まる。「白い羊なんて僕は絶対なりたくないんだ そうなった瞬間に僕は僕じゃなくなってしまうよ まわりと違うそのことで誰かに迷惑かけたか? 髪の毛を染めろと言う大人は何が気に入らない? 反逆の象徴になるとでも思っているのか? 自分の色とは違うそれだけで厄介者か?」と言う歌詞が歌われている。自分を押し殺してまで白い羊になんかなりたくない、僕は僕のままで、ありのままでいたいんだという主張がはっきりとされている。「周りと違うことで迷惑をかけたか?「髪の毛を染めろという大人は何が気に入らない?」「反逆の象徴」「自分の色と違うだけで厄介者か?」と主人公「僕」=黒い羊の主張が述べられている。周りや自分と違うだけで後ろ指を刺される。決められた、意味もわからないルールに従わなくてはならない今の世の中に対する疑問をストレートに述べている。「悪目立ち」とはその言葉の通り、「悪い意味で目立つこと」だが、「良い・悪いは人の感じ方によって違う」と調べたところ明記されていた。白い羊にとっては悪目立ちかもしれないが、黒い羊にとっては勇気ある主張・叫びなのではないだろうか。MVでは、前半では小林→理佐→石森→佐藤→小池と、フロントメンバー4人と平手の後ろにいる2列目センターの渡邉理佐の5人と次々とハグを交わす。1番のサビでは拒絶されたり、絶望を共有していたりした彼女たちと、その絶望や痛みを「ハグ」で分かち合うことをしている。ぶつかり合い、傷つけあいながら、最後には分かり合おうと、分かち合おうとしている姿が映し出されている。後半は、エキストラの大人たちとぶつかり合っている。ルールに背いたら「反逆の象徴」と捉えられてしまう、黒い羊に対し、厳しく当たっている、理解しようとしていない姿が映されており、前半と真逆の触れ合い方をしている。


 そして、最後のラスサビ②では、「Oh 自らの真実を捨て 白い羊のふりをするものよ 黒い羊を見つけ 指をさして笑うのか? それなら僕はいつだって それでも僕はいつだって ここで悪目立ちしてよう」と歌っている。MVでは「Oh」の部分で平手とその他に分かれる。彼岸花をもち、黒い羊として、自分を見ている白い羊たちに精一杯の力を振り絞って踊り叫びながら主張する平手。時には地面を転がって、「指をさして笑うのか」では白い羊たちに指をさして訴えている。白い羊たちはその様子をただ立ち尽くして見ているだけだ。

最後には全力を出し切ったかの様に叫んで白い羊たちに背を向け、息を切らしながら険しい表情で歩く平手。そんな平手の後ろを、離れたところからともに歩いてくる白い羊たち。そして、最後に、平手がしゃがみこみ彼岸花を大切そうに抱え込んでいる絵で終わる。


 最後まで見てきたが、2-6「ガラスを割れ!」同様、本楽曲MVでも「サイマジョポーズ」が出てきていない。発売記念にフロントメンバー5名で行われたSHOWROOM配信では胸の前で腕を交差し、両手で手のひらを内側に向けてサイマジョポーズをする「黒い羊ポーズ」をやっていると言及しているが、どこでやっているかまでは言っていなかった。そこで、本楽曲を音楽番組で、全編振り付けで披露したもの(複数の番組)を確認したところ、ラスサビ①の「髪の毛を染めろと言う大人は何が気に入らない?」の部分で前かがみになりながら「黒い羊ポーズ」の様なものをしているところが確認できた。しかし、フォーメーションを組み踊っており、全体を映すため引きで撮影されていたことから、ここで扱っているとは断言はできない。しかし、メンバーが証言しているため、本楽曲のどこかで「サイマジョポーズ」を少し変形させた、「黒い羊ポーズ」が使用されていることは確かだと言える。


 今までの曲は主人公が他者に向けて訴えかけ、同調を求める様な、仲間を集める様な歌詞が多かった。しかし、本楽曲の歌詞は、自問自答をしていたり、「そうだ 僕だけがいなくなればいいんだ」と自分の中で答えも見つけ解決していたりする様に見える。最後も、周りに自分の考えを主張しているかと思いきや、「ここで悪目立ちしてよう」と自分が黒い羊であることを分かった上で、どう行動しようと言っているのであって、周りを巻き込むために何かを起こしているわけではない。MVでは、ワンカット撮影と思わせる様な、途切れのない映像になっているため、より物語に引き込まれる。監督やメンバーも言っていた様に、1番・2番・大サビと曲が進むにつれ、建物も階数も1階・2階・屋上と上がっている。そして下の階では「絶望の共有」とワードがあった様に、黒い羊である平手を受け入れる、受け止めるものは少なく、自分が抱えている問題の当たりどころになっているかの様に扱われている。そんな悲しい「ハグ」を繰り返していくうちに、周りも徐々に平手に心を開き、屋上では平手と「ハグ」をし、受け入れ、分かち合っている。それぞれが置かれた環境の中で「黒い羊」になってしまい、それでも、ほかの集団=世間と言う大きな枠組みで見たとき、せめて「白い羊」でいたいと言う願望からか、平手を突き放している様に感じた。だが、「黒い羊」でいることがそんなにいけないことなのだろうか?「自らの真実を捨て」=「自らの考えや主張を捨て」それでも「白い羊」になることが、果たして時本当に正しいことなのだろうか。本楽曲は、他人に指を差されても、自分が正しいと信じたことを行う、疑問に感じたことを発する、自分を捨てないこと・大切にすることを伝えたいのではないだろうか。


【フォーメーション 一覧】
(1列目 7名、2列目 5名、3列目 5名 計17名)

黒い羊


【参考資料】
https://realsound.jp/2019/02/post-313517.html
http://withyou.hateblo.jp/entry/2019/11/23/154447
https://hayaken80.com/keyakizaka46-95-3615.html
https://www.keyakizaka46.com/s/k46o/diary/detail/19563?ima=0000&cd=member
https://minnnamokeyaki46.com/2019/02/28/【欅坂46】『黒い羊』隠された21個の謎から読み解/
https://www.allnightnippon.com/news/20190214-37960/?pg=keyaki
https://www.keyakizaka46news.com/archives/10989
https://youtu.be/MAkIYZiyJq4



[追記]

2番AメロのMVでは様々な憶測が飛んでいる。

その中でも、筆者が気になったのは「長濱ねるがみんなが行く方向とは逆行している」=「別の道を歩む」=「グループから卒業することの伏線」なのではないかという説だ。

筆者の推しメンでもある長濱ねるちゃん。(可愛い・・・尊い・・・)

もしこれが本当だったら最後の屋上のシーンでみんなが踊っている中にはいないのだろうか・・・。

この謎は、そこにいたメンバーやスタッフしか知らない・・・



そして、もう一つの話。

長濱ねるの最後の参加曲となった本楽曲。

握手会襲撃事件以降、全国握手会・個別握手会はもちろん、全国握手会で行われるミニライブにも参加していなかった平手友梨奈だが、この「黒い羊」の全国握手会のミニライブだけは全て参加していた。

盟友とも言われる長濱ねるの最後を見届けるためだったのだろうか・・・

皮肉にも、9枚目シングルの発売延期後に脱退してしまった平手にとっても最後の握手会参加となった「黒い羊」。


なぜ平手は参加したのか。「てちねる」の絆なのか。

これは「てちねる」にしか、平手友梨奈にしかわからない・・・