読書記録 月ぬ走いや、馬ぬ走い

尹雄大さんがTwitterで紹介していて興味を持った「月ぬ走いや、馬ぬ走い」を一気読みした。自分の傷は自分のものだけれどそれは一面に過ぎない。個人的な傷や痛み。それに加え、生きづらい社会の根本的な要因に過去の戦争があると思う。戦争は一世代でうまく消化することなどできない。暴力、トラウマ、断絶が何世代にも渡り(というか永続的に)続く。沖縄のことは簡単に語れないけれど戦争の傷は生々しく、いまだに現存している。

犠牲者が出続けているということは、戦争が終わっていないということだ。遠い地域の問題ではない。今の政府が沖縄にやっていることは押し付け以上の「いじめ」だと思う。戦争は美化できない。負の遺産が大きすぎる。対話を放棄して戦争に加担すること自体がもう敗けだ。

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