コスプレイベントで「ぼっち」になるということ

実は私、コスプレイヤーとしても活動中だ。流行り病のおかげで3年ほど休止期間を挟んだがちょっとずつ復帰中。この記事も10/29(と10/28)に行われた「池袋ハロウィンフェスティバル(通称池ハロ)」参加後のひとりアフターで訪れたコメダ珈琲店で一部内容を執筆したものだ。

本題に入る。私は長いことTwitter(X)にアカウントを作らず、最近時折話題になるMisskeyやMastodonを利用している。Twitterはヤフーリアルタイム検索を活用した情報収集を目的とした利用で、頑なにアカウントを作らない理由は様々なものがあるが、ここでは「のめり込みすぎないようにするため」としておく。
TwitterをやらずMastodonやMisskeyだけでコスプレ活動をしていくと、ある問題に毎回直面してしまうようになった。それはタイトルの通り、イベントに参加しても知り合いが誰ひとりとしておらず、「ぼっち」状態になってしまうことが珍しくなくなってきたのである。
池ハロの公式サイトのコスプレ初心者向けコンテンツには、「SNSで知り合いを増やそう」といったものがあった。ハッシュタグなどを活用し仲間を増やすという方法は、SNSの使い方としては理にかなっているし、もっとも手っ取り早く人間関係の構築を行う方法のひとつだ。
ところがほとんどの場合、この方法はTwitterやInstagramなどの大手SNSでのみ使える手法であるため、永久凍結や個人的な意向など、何らかの理由でTwitterやInstagramが使えないレイヤーにとっては、友達作りでさえままならなくなってしまう。

筆者のようにTwitterを使っていないレイヤーの場合、知り合いを増やそうにもFediverseにしかアカウントがないため、話しかけたとしても相手側にMisskeyないしMastodonにアカウントを作ってもらうという手間をかけさせることになってしまう。カメラマンのお眼鏡にかなって声をかけられて撮影され、連絡先として使用しているSNSを伝えるべく、「Twitterはやってなくて、Misskeyならやってますよ」と伝えても「Misskeyってあのレターパックとか与謝野晶子のやつですっけ」というリアクション止まりになってしまい、しかもコレがまだマシな方のリアクションだから困るのだ。

それだけではない。私は頑固オヤジのごとく同じコンテンツしか追わないせいで、コスプレイベント(コスイベ)に行っても知らないキャラクターばかりになって浦島太郎状態に陥り、「よくイラストで見かけるけど名前を知らない、多分キャラクターデザイン的に大陸系ソシャゲのキャラ」というような、おおざっぱな認識がせいぜいになってしまうのである。
筆者は提督とカルデアのマスターを兼業し、また筋金入りの鉄オタでもあり、財布が暖かい時にはコメダ珈琲に足しげく通い、気分が晴れないときには500ml缶コークをドリンクホルダーにおさめ深夜ドライブに出向く人間だ。
つまり無駄に多趣味であるため、各コンテンツでの流行りや最新情報への追従が遅れ、特にソシャゲに関しては3つ以上並行できないことをご容赦いただきたい。

少し話が逸れたが、コスイベで「ぼっち」になってしまうと、コスイベに来ても誰とも関わらずただただその辺を徘徊するだけのレイヤーになってしまう。気になった人に声をかけても、使っているSNS次第ではそこから先の関係性が構築できなかったり(これに関しては各々の考えや事情に基づくものになってくるため一概に悪いとは言えない)、コスプレするコンテンツによっては共通の話題すら持ち出せなくなったりしてしまう。
またカメラマンに全く相手にされないと、写真を一枚も残すことなく会場を後にしてしまい、写真を省みた改善点の洗い出し、というクオリティ向上のためのプロセスが上手く行かなくなってしまうのである。しかし、これはカメラマン側の興味関心や自分自身のクオリティ次第の話にもなってくるため、やはり運や技量といった要素に左右されてしまう点があるのは間違いない。
もちろん、コスイベや撮影をひとりでも楽しむ方法はあるが、経験則としては同伴者がいた方がその場が盛り上がるし、写真もやはりカメラマンに撮ってもらった方が出来映えがよくなる。

人間関係が絡んでくる趣味において、こういった問題はMastodonやMisskey「しか」やらないようなひねくれた人間だけでなく、そうでない人間にも起こり得る問題であり、だからこそ人間関係の維持や円滑化が大事になってくるのだ。コスイベで「ぼっち」にならないためにも、この記事を読んだレイヤー各位は、是非とも人間関係の構築や維持に励み、流行りのコンテンツにはアンテナを立てて常にトレンドを追い、コスイベやオタク趣味を楽しめるよう尽力していただきたい所存である。

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