友だちの結婚式で泣いちゃった話
友だちの結婚式でここまで泣けると思わなかった。
小さい頃に親戚の結婚式に参加したことはあるけれど、友だちの結婚式は初めてで。
レンタルドレスが前日までにコンビニに届かなかったり、お祝儀袋を用意するも筆ペンが家になかったり、透けるタイプのドレス借りたのにチューブトップブラを持ってなくて当日に下着屋さんを走り回ったりなど数々のエピソードを乗り越え、席に座った私の思いも感無量だった。
教会のドアが閉まり、アナウンスがされる。
ワクワクするねー、楽しみだねーと言って一緒に来ていた友だちと話していたけどその瞬間、空気が一変。
ハープとクラリネットの生演奏。
まずは、私の友人である新郎が登場。
照れた様子で歩みを進める。
そして、扉が開き新婦の入場。
そのとき、はっと息を呑んだ。
ウェディングドレスの花嫁って、真近で見るとこんなに綺麗。
白いだけじゃない。なんか、発光している。
お母さんがヴェールを被せる。2人の姿が神々しすぎて、もううるうるしてしまった。
こんなに綺麗なお嫁さんもらってよかったなあああああ?!?!
と私。(心の声)
誓いの言葉を述べて、指輪交換をして、キスをして。
みんなに結婚を認めてもらった友だちの姿が誇らしく、幸せで、ひたすらに手を叩いてしまった。
その後も、温かい雰囲気で披露宴は進み。
印象的だったのが、新婦のおじいちゃんが、何度も本当に嬉しそうに新婦の肩を叩き、手を握っていたこと。
新郎新婦が作成したビデオを観てグッと堪えていた涙も、おじいちゃんが新婦と写真撮影するという何気ない光景を見た瞬間溢れ出してしまった。
本当によかったね〜という気持ち半分と。
たぶん、羨ましいの気持ちが半分。
さぼてんが結婚するまでは生きなきゃなあ!!
認知症だった私のおじいちゃんは、晩年よくそう言っていた。繰り返し繰り返し。
でも、その願いを叶えてあげることはできなかったんです。
おじいちゃんに、もし私の花嫁姿を見せてあげられたら、あんな風に喜んでくれたのかなあ。
おじいちゃん、もうすぐ私も結婚するよ。
人の結婚式で、こんなこと思うのはあまりよくないのかもしれない。
でも、やっぱり新郎新婦と近い年代で、プレ花嫁である身としては、どうしても自分と重ねてしまって。
新婦のおじいちゃんが、孫の晴れ姿を見て嬉しそうにしているところを見て、自分のおじいちゃんに心の中で話しかけてしまうのでした。
本当に本当に新婦が綺麗だったし、新郎も立派に立ち回っていて、私たちも大人になったなあとしみじみ感じた。
そして、みんなに認められて家族になるってなんて尊いことなんだろうかと実感した。
ただ、やっぱり結婚式って、新郎新婦はずーっとみんなの前に立ち続けて、大変だね。少なくとも私にとっては心的負担が大きい。。。
私たちは、私たち自身の気持ちも大切にしながら記念になんらかのことができたらいいなと思ってる。
うん、私も綺麗な花嫁になりたい。
今生きてるおじいちゃん、おばあちゃんにドレスを見せてあげたい。
友だちの結婚式を通して、この2つだけは、自分のなかで確固たる思いになった。
友だちよ、とにかくおめでとう。
ふたつの家が家族になるってことの素晴らしさを教えてくれてありがとう。
末永くお幸せに。
結婚式で初めて会った新婦とその家族の姿を見て号泣してるのに、女友達の結婚式に参列した日には私の涙腺はどうなるんだろうかと心配がよぎった1日でした。
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