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【生成AIとゲームのコンテンツが豊作】NPCが作り出すゲームの世界
生成AIがRPGを作り出す世界線へ突入
先日プレスリリースが発表された、こちらのゲーム。
来年リリース予定の「AI+RPG+Openworld」という、全く新しい概念のゲームである。
この「Ememe Town」の概念は、生成AIによって創り出されたNPC(non-player character)同士がコミュニケーションをとり、RPGの世界観を創っていくというもの。
つまり、AI同士で会話することでストーリーが構築されていくという、まさにSFの世界を可視化したゲームなのだ。
生成AI界隈では、「AI同士に会話させて生成物のクオリティを高める」という手法が取り上げられる時期があった。
まさにその原理を使ったゲーム。
来年のリリースが待ち遠しい。
実は、この「NPC」という人間が操作しないキャラクターの「AI化」は、ゲーム業界で大注目のシステムとなっている。
「NPC×AI」の未来について、色々調べてみることにした。
「NPC」を生成AIで描く
ビジネスメディアの「AMP」によると、ゲーム業界で最も活発に進められているAI導入は、「キャラクター作成」の工程だという。
(参照:NPCが定型文から自由に回答する時代へ ゲーム業界で高まるAIの存在感)
キャラクターのイメージを文字ベースで生成AIに入力することで、キャラクター設定における見た目、性格、特性といった、ゲームを構成する上で重要な登場人物を作り出せてしまう。
「業務効率化」という意味でも効果的であるし、より深い設定段階の部分を人間が担えるという、クオリティ向上の面でも期待できる。
さらに、LLM(大規模言語モデル)による会話機能を、「NPC」に搭載させてしまうという動きもある。
先ほど紹介した「Ememe Town」のキャラクターも、LLMによってストーリー構築していく形だ。
こうした「LLMを使ったゲーム開発に着手するよ」と、いの一番に手を上げたのが、「荒野行動」や「第五人格」を製作する中国のゲームメーカー「NetEase」である。
「AMP」の記事によると、以下の通り。
実際、中国のゲームパブリッシャーNetEaseは、大規模マルチプレイヤーオンラインゲームJustice Onlineのモバイル版でNPCチャット機能の開発を計画しており、これにジェネレーティブAIを活用することを明らかにしている。
モバイルゲームにおいて、世界を席巻しようという中国の思惑が垣間見える、積極的戦略と言えるだろう。
ちなみに、現在開催中の「東アジアeスポーツチャンピオンシップ」は、韓国の主催。
モバイルゲームの世界的シェアNo.1をどの国が奪い取っていくのか、白熱した戦いが国を挙げて繰り広げられている現実を忘れてはいけない。
日本もモバイルゲームにおいて、両国の「良いカモ」にされないよう、独自戦略の構築が急がれると個人的には焦っている。
マウントを取られたら、相手の言いなりになって損をするだけである。早い者勝ちの、熾烈な勝負。
ノー戦略の状況下で、大手資本を説得できるはずもない。
運営としてもプレーヤーとしても、ゲームで勝負するためには、現実問題として「お金が必要」なのだ。
その「資本獲得」のための戦いにも、きちんと向き合わないといけないと、自戒の念を込めて、ここに書き記しておきたいと思う。
話を元に戻すと、LLMを使ったNPCについて「NVIDIA」というアメリカの超大手半導体メーカーも注目しているという。
この領域は、ジェネレーティブAIトレンドで注目度が高まったNVIDIAも関心を寄せている。
同社は2023年5月末「NVIDIA Avatar Cloud Engine(ACE) for Games」を発表。これは、ゲームにおける非プレイヤーキャラクターに知性を与え、自然言語による対話とアニメーションを可能にするエンジンだ。
今後、様々なゲームコンテンツにおいて「AIとの会話」によるストーリー構築や、戦術対戦といった分野が活況帯びそうな予感がする。
トレンドに乗り遅れないよう、注視しておきたい。
そもそも「NPC」とは?
そもそも「NPC」とは、どういった概念なのか。
個人的にリサーチに使いやすいと感じている「Bing AI」に聞いてみた。
最近、リサーチに関しては「厳密に」のモードがわかりやすくて良いので、「厳密に」を使用。
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要は、コンピューターが操作するキャラクターのこと。
あらかじめプログラミングされた何通りもの筋書きを、すべてコンピューター主導で展開していく。
この筋書き部分を「AIで構築する」と捉えると、これまで限界があったストーリーのパターン数が無限に広がる可能性がある。
「Ememe Town」は、先の展開が想定されていない「RPG」ということと解釈できるので、相当期待できる。
では「RPG」とは?
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ついに出てきた、「ファイナルファンタジー」の文字。
「ファイナルファンタジー」は、そもそも筋書きが決まっている「RPG」であった。しかし、進化するテクノロジーを取り入れ続け、「ファイナルファンタジーXIV」では、オンラインゲームにまで発展したという。
「無限のストーリー性」を追求した結果と解釈したい。
BingAIとゲーム談義
「私もAIなので、自分自身をRPGだと思っています」という、ゲーム好きの心をくすぐることを語りかけてくるBing AI。
ちょっと雑談してみることにした。
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「クロノトリガー」は「平成のゲーム 最高の1本」に選ばれた、「RPG」名作中の名作である。
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Bing AIはおそらく、「クロノトリガーを検索する人間が、次に検索するキーワード」を学習しているのであろう。
「次の一手」が膨大なデータによって繰り出せるAIの強さ。
こうした些細な会話の内容からも垣間見えてくる。
「画像が作れるよ」ということなので、早速画像を生成してもらった。
我々人間は、AIの創造性を大いに称えよう
Bing AIが生成してくれた画像は、こちら。
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ちなみに、本物の「クロノとマール」はこちら。
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「ルッカとカエル」
![](https://assets.st-note.com/img/1702699976730-kzqevtt1aq.jpg?width=800)
「グランドリオン」
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なるほど、AIとの会話である種の「ストーリー性」が生まれる。
こうしたゲーム開発の部分で、どんなテクニカルな「AI活用」が展開されていくか、今後注目していきたい分野である。
【ご報告】
12/10(日)に開催した「京都大学人工知能研究会KaiRA」による公開討論会は、無事に終了しました。
ご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。
Special Thanks
@standoff2_JPN
@CuriositySo2
@Kaira_Ito
@H1J1WO
@BESIDE_1998
@null_astrais
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