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愛されたい欲と執着

昔から愛されたい欲が強かったと思う。
別に家庭に不幸があったとか、ネグレクトされたとか、そういった孤独なエピソードはひとつもない。一つ下に妹がいて、母親を独占できる時間が短かった。母親からしたら子に一番も二番もないんだろうけど、思えばこれが現在まで続く「愛されたい欲」の原点だった気がする。長女あるあるだと思いますが、どうでしょうか、長女の皆さん。

この愛されたい欲は、人間関係全てにおいて私の中心になっていて、愛されたい私は常に相手の機嫌を取り、下手に出る。一度優しくされた経験がある相手に対してはもっと強くなり、それはいつしか「執着」になる。友好から嫌悪もしくは無関心を向けられた時のギャップが辛くて、それを埋めたくて取り戻したくて機嫌を取って、それで最後は離れていく。それを繰り返している。この虚しさを何度繰り返しても、執着することをやめられないでいる。

昨日、久しぶりに電話することを許された彼氏から「ずっと会えてないから気持ちが冷めてきた」と言われた。片道3時間の遠距離恋愛は、今月で2年。「ずっと会えてないから気持ちが冷めてきた」って、それは私には肉体的な価値しかないってことか。私に対して、精神的な価値などないということか。対する私、「離れていても好き」「彼女でいさせてほしい」「LINEや電話してもいい?」始まりました、執着。こんなこと言ってるけど、彼のどこが好きかというと、今はよく分からない。ただひとつはっきり言えるのは、彼と一緒になれば新しい土地に行って新しい生活ができるという「可能性」がある。それを捨てたくない。それに対する執着か。

朝、彼氏から「熱が出てきた」「息苦しいかもしれない」とLINEがきた。
やっぱり私はこの人に愛されたいと思う。
この愛されたい欲と執着と、これからもずっと付き合っていくんだろう。

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