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戦略コンサルがおススメするM&A関連の本

「ビジネスデューデリジェンスの実務」

非常に中身が濃く、BDDの辞書として使える一冊。BDDに関してはこれを読めば基礎的な内容は網羅可能。DDの各ステップの接合性、各業種のBDDのポイントも網羅されている良書。

「M&Aシナジーを実現するPMI」

PMIのノウハウを体系的に解説した唯一の本。人事領域以外の内容は若干乏しいが、それでも俯瞰的にPMIプロセスを把握する上では日本語で書かれた本の中で最も分かりやすい。業界は違えど、PMIで行うべき論点は多くが共通でその内容が把握可能。

「野蛮な来訪者」

KKRを一躍有名にしたRJRナビスコ買収劇(買収額は当時史上最高額の250億ドル)を描いた本でとにかく面白い。LBO合戦という資本主義の極地の腹黒さが滲み出た作品。RJRナビスコの米国外のタバコ事業を買収したのがJTで「キャメル」等のブランドを継続中。

「ブラックストーン・ウェイ」

世界屈指のPE創業者の自伝。読めば分かるがスティーブ・シュワルツマンは圧倒的に物事の本質を捉える力が強く、最後の25のルールは万人が読む価値あり。歴代の米大統領のみならず、孫正義やジャックマーが尊敬する人物であるのも納得。

「ウォールストリート投資銀行残酷日記」

ハーバードビジネススクールと、ペンシルバニア大学ウォートン校という米国のトップMBAスクールを卒業し、成功の野望を引っさげ一流投資銀行に入社した2人の著者がいかにして創造性/考える能力を失い、余計なことを言わずに指示されたままに動くことを学んだかを生々しく描いた世界中で読まれる名著。

「戦略プロフェッショナル」

BCG、スタンフォードMBA出身で、元ミスミCEOというプロ経営者として有名な三枝匡の実体験を基に繰り広げられる仮想ケーススタディーからリアル感・緊迫感とともに、意思決定を実行する胆力やセンスが必要なことも感じられるマーケティング戦略立案の過程が分かる名著。

「EXIT 売却」

勝間和代の本ということであまり期待していなかったのですが、内容はかなり骨太で間違いなく読むと学びが大きいと断言できます。PEファンドに転職した主人公がPHS会社(ウィルコムがモデルの想定)を再生させ、高額で売却させることをミッションとしたストーリーで、通信業界の内実、戦略コンサルファームの手法、外資ファンドの思考など、3つの業界を横断的に学べる1冊。

「職業としてのプロ経営者」

企業変革、再生、成長のプロ経営者のキャリアを目指したい人にとって示唆に富む内容。ヘンケル、マース、スシロー、ダイソン等のプロ経営者30名以上の仕事における原理原則、キャリアの考え方、転機となった経験を紹介しており中々面白い。

以上いかがだったでしょうか。確立だったアプローチでビジネス戦闘力を高められ、その後のキャリアの選択肢も豊富な戦略ファームでのキャリアを検討している人に向けたnoteを作成しているので、そちらも参考になれば幸いです。

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