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「決算書が読めない」経営者が多いらしい①

先日、知人と話していて
決算書を読めない経営者が多いと言っていました。

軽い気持ちでネットで検索したら

「日本の経営者の約8割が決算書を読むことができない」

というものも出てきて少し驚ききました。

確かに数字の羅列を見るだけで嫌になる人も多いと思います。

私も以前、飲食業のFC店舗を経営していたので
お気持ちはよく分かります。
ちなみに今は、簿記2級持ちです。

もともと、決算書が読めないからどんぶり勘定になるのか?
それとも、どんぶり勘定だから決算書が読もうとしないのか?

まずは、なぜ読もうとしないのかにフォーカスしました。

私自身の経験を思い起こしてみると

以前は数字は苦手意識がありました。

決算書を見てもわからないし、
ストレスを感じて時間の無駄とも思っていました。

店舗での店長研修終了後
マネジメント教育が軽度なこともあり
引継ぎ1ヶ月目は赤字を出してしまいました。

研修中、特に注意はなく同じ感覚でやっていましたが
数字をあまり意識せずにやった結果がこれでした。

まさしく、「どんぶり勘定」で経営をしてしまいました。

その後は、店を営業しながら独学で学んでいき、
3ヶ月目にはプラスにすることができました。

始めから、非常に痛い目を見たので
不十分であっても、毎月決算を出すようにしました。
また、青色申告会に入会して帳簿付けや決算の指導も仰いだりもしました。

私自身も以前そうでしたが

苦手な人に、
固定費・変動費が・・・負債が・・・利益が・・・

というような話をしても理解が難しいと思います。

まずは、なぜ読もうとしないのかにフォーカスしました。

私自身の過去を踏まえて
“読める”・“読めない”それぞれのメリットを考えてみました。

現状、読まなくてもいいと思う何かがある

・時間を他に使いたい
・伝票チェックだけで充分
・決算書を見てもよくわからない
・現場を見ていれば大体把握できる
・数字を見ていても利益があがるわけではない

上手くいく・いかないにかかわらず、
このような考え方がありました。

そしたらどうなったか?

・思わぬ経費が掛かっている
・同じ使い方でも知らぬ間にかさんでいる
・想像していたほどの利益が上がっていない

実際に利益が上がらないと本当にキツイです

そうなって始めて読めた方がいいと感じる方は多いと思います。

とはいえ、今まで
「読まないメリットが大きい」という思いが

意識的・無意識的にかかわらず、その理由が勝るのではと思います。

そして、読むことも進まないかもしれません。

◎「読まない」ことで得ているもの

決算書の「読めるメリット」と「読めないメリット」を並べてみました。

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私自身は、読めるようになった方が
将来的にメリットが大きいと感じて勉強をしました。

◎読めるとどうなったか?


私自身どうなったかを上げてみました。

✅お金の流れが明確になる
✅経費の使い過ぎがなくなる
✅経費の使い方が変わり余裕が出てきた
✅少しづつであるが継続的に利益が膨らんだ
✅売上が上がる要因と必要な経費が見えてくる
✅先々の予定・予想を立てやすくなった。

私の場合は、ざっとこんな感じです。
それに、精神的余裕が持てるようもになりました。

読むことに慣れてくれば他にも

✅取引先等の状況を判断できる
✅特に、同業者との比較は
✅自社の強みと弱みを自分で発見できる
  裏を返せば、同業他社の強みと弱みが見えてくる

そうなったら、利益はどうなっていくでしょうか。

ちなみに、私の赤字は引継ぎの1ヶ月目だけでした。

「これくらい」から「ここまで」と決める


とはいえ今まで読めない人に
いきなり細かい数字の把握は難しいと思います。

それに、

“売上はこのくらい”  “経費はこれくらい”
そうして、“差し引きの利益はこの程度残る”


という「肌感覚」や「何となく」というイメージではなく
まずは、この下の3つだけでも把握するだけでも変わると思います。

  ≫≫≫ 「利益」=「売上」-「経費の総合計」 ≪≪≪

例えば、始めは経費の細かい数字は抜きにして
(経費の中身を見ると拒否反応がでそうなので)
ひとつだけ目標などをを決めてみてはどうでしょうか?

例)「利益を○○〇万円確保する」
  「売上○○○万円の目標」
  「経費の使用限度額を決める」  等々


この様にどれか一つでも目標をひとつ決めると
必要な他の2つの割合も具体的に出せるのではないでしょうか。

そうして、この三つを決めるだけでも
必要と感じてマインドが変わるかもしれません。

いきなり、経費の計算書や
損益計算書・貸借対照表等がどうしても苦手なら

はじめに、この3つの数字だけの把握だけでも
継続してみてはどうでしょうか。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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