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#107 デジタル化で紙はなくなるのか?

『紙について楽しく学ぶラジオ/Rethink Paper Project』
このラジオは、「紙の歴史やニュースなどを楽しく学んで、これからの紙の価値を考えていこう」という番組です。
この番組は、清水紙工(株)の清水聡がお送りします。
よろしくお願いします。

デジタルとアナログの違い(前回の放送の要約)

さて、前回の放送では、デジタルとアナログの違いについて、世界一簡単に解説していきました。
前回の放送を要約すると、「デジタルとアナログの違いは出力の幅で、アナログは0~255までの段階で調整が出来るけど、デジタルは0か1しかない。じゃあ、デジタルが微細な表現が出来ないかと言いうと、そうではなくて、パルス幅変調、通称PWMをすることで、疑似的にアナログ電圧を作り出すことが出来る。」
8分以上かけて解説しましたが、要約するとたったのこれだけです。

じゃあ、8分が無駄だったかというとそうではありません。
たったこれだけのことを、楽しく、面白く解説すると、どうしても8分はかかってしまうんですね。
このポッドキャストの趣旨は、「楽しく学ぶ」です。

そして、8分以上かけてお聴きいただいたあなたは、きっととてもいい方で、幸運が待ち受けていること間違いなしです!

それでは、本日もよろしくお願いいたします!

デジタルとアナログ=デジタルと紙

さて、前回はデジタルとアナログの違いについて解説させていただいたわけなんですけど、今回は、デジタルとアナログの違いから紙の価値について掘り下げていこうと思います。

昨今、デジタル化の影響で紙の需要が減ってきていることは、このポッドキャストでも取り上げてきましたよね。
特に影響を受けているのが、「新聞用紙」と「印刷・情報用紙」です。

ここで、一旦、アナログ媒体を紙に例えて考えていきましょう。
実は今回、デジタルとアナログの関係が、デジタルと紙の関係に、非常に似ているということを発見させていただきました。
『世界ふしぎ発見!』でも、おそらく取り上げられていないかと思いますが、今回私の方で発見させていただきました!(笑)

現代におけるアナログ媒体の代表選手は、おそらく紙ですよね。
では、デジタルとアナログの違いから、紙の価値を掘り下げていきます。

レコードの例

まず、アナログの特徴は、出力の幅が大きく、微細な表現が可能だということでした。
一方のデジタルは0か1の2択でしたよね。

まずは、紙以外の例で例えてみましょう。

音楽は今やSpotifyみたいな音楽配信サービスでダウンロードをして聴くのが当たり前ですよね。
デジタル媒体のCDですら過去のものです。
僕は昔、TSUTAYAで借りてきたCDをカセットテープに録音して音楽を楽しんでいました。その後、MDウォークマンが出てきて興奮し、更にiPodが出てきて泡を吹いて倒れたたのを思い出します。(※泡を吹いて倒れたはウソです)

このように、音楽がデジタル媒体で聴かれるようになって久しいわけですが、その前はというと、レコードですよね。
レコードはアナログ媒体。
じゃあ、アナログ媒体のレコードが絶滅したかというと、していませんよね。
むしろ、熱狂的な音楽愛好家たちは、今でもレコードをスピーカーに接続して音楽を楽しんでいます。

なぜでしょう。
レコードの方が、微細な表現が可能で、音の深みとか微妙な音のニュアンスが生に近い状態で聴けるからですよね。
これこそが、アナログの特徴です。

デジタルとアナログの違いから考える紙の価値

では、紙はどうでしょう。
今や、殆どの人がデジタル通信でコミュニケーションを取ります。

メールやLINEなど、皆さんも使っていると思います。ビジネスでは、「LINEで連絡を取るのは失礼だ」という時代もありましたが、今はバンバン使ってますよね。
それから、大勢のコミュニティを運営するときは、slackやDiscordを使って会話をします。
このように、メインのコミュニケーションツールは、デジタルになっています。

じゃあ、手紙がなくなったかというと、なくなっていませんよね。
手紙の方が、筆跡とか、もっと言うと紙の風合いとかで相手の気持ちが、より微細に伝わるからですよね。
これは、「#89 そうだったのか!年賀状の歴史!」でも、似たような話をしましたね。

そう、今回の結論は、「紙にあってデジタルにないもの、それは、微細な表現力」これです。本当に気にならないくらいの、ほんと―に細かな表現力です。

デジタル化が進んで、本当に便利な世の中になっています。
でも、私たちは、何のために生きているのでしょうか?
幸せになる為ですよね。

デジタル化によって便利になる幸せもあれば、紙のようなアナログ、例えばレコードや手紙の微細な表現で交わされるコミュニケーションからくる幸せもあります。

「デジタルには出来ない微細な表現、ここに紙の価値がある。」
微細な表現というのは、より人間の身体性に近い表現と言い換えることが出来るかもしれません。

この結論は言い尽くされてきたことかもしれませんが、今回は、デジタルとアナログの違いから深掘ってきました。

はい、という訳で、今回は以上となります。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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「紙の価値を再定義する」をミッションに、現代の紙の価値を問い直す、RETHINK PAPER PROJECT!
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