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クラフトと日常

Instagramから転載(2020/12/27)https://www.instagram.com/rpm_ceramics/

前回の少女漫画風写真の投稿の続き
生活と日常は少し違うという話でしたが
そこにクラフトというものも当てはめてみたいなと
(一応、僕もクラフトマンのつもりですので)

かなり無理矢理ですが自分なりに分けました

 生活  ⇔  日常  ⇔  非日常
メーカー ⇔  作家  ⇔  アーティスト
無意識下 ⇔  意識下 ⇔  思考下

右に行くほど他人を求める単位が少なくなり
究極的には自分自身のためだけに造りだされていく
(誰かの為であっても自身が投影されたり)
生活工芸という言葉もあったりして、作家といっても
一括にできない幅の広いものだったりします

旅行で一気に非日常に進みたい人もいるだろうし
気づきを求める方向は人それぞれではありますが
クラフトに求められるのは生活を日常へと誘う
スイッチのようなものではないか?と感じる事があります

全てが優れた日用品で満たされたとき
生活がなんの引っ掛かりもなくスムーズに進む
それはとても素晴らしい事なんだけど一方で
無意識下で生活があっという間に流れていく
という事への抵抗もあるのかもしれません

用の美という言葉があります
今日では機能美と解釈される事も多そうですが
「用いる美」という意味で使われていたようで
キレの悪い急須の垂れも、実は愛でていたという事
手間を手工業の温もりと捉える事も多いですが
生活の中で引っ掛かるということが役目なのかと

人は気づきを求めていてそして考える動物として
色々な道具やモノを産み出してきて優位を勝ち得た
なぜモノを、作品を作るのかという問いに
答えれないのが嫌なので、僕はこのような答えに
とりあえずたどり着いたわけですが
まだ正解はわからないし今後も答えは
変化するかもしれません

歳を重ねるごとに体感する時間は短くなるし
小学生の時のように一日が長いと嘆く事も無くなる
時に抗いたい訳ではないけど日常を多く
感じれるようなものづくりができればなと想います
一日は永いほうがいいので

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