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『稲盛和夫一日一言』3/30(木)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 3/30(木)は、「夢は人生の飛躍台」です。

ポイント:夢を描き、創意工夫を重ね、ひたむきに努力を重ねていくことを通じて、人格は磨かれていく。夢や思いは人生のジャンプ台。

 1989年発刊の『心を高める、経営を伸ばす』(稲盛和夫著 PHP研究所)の中で、夢を描き続けることの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 私は自分を ”夢見る夢夫”と呼んでいます。途方もない夢を描くくせがあるからです。際限のない夢を次から次へと描いて、想像の中で事業を展開していくのです。

 しかし、すぐには夢を実行に移しません。まずは頭の中で猛烈に描き続けるのです。実際には手を出さないで一年も二年も夢のシミュレーションを続けます。それは、強い願望を持ち続けると言い換えてもいいでしょう。

 すると、遊んでいるときでも、願望が頭の中に入ってきます。例えば、町を歩くときでも、自分の考えていることに関連するものが、強烈な印象で目に飛び込んできます。あるいは宴会の場でも、夢の実現に欠かせない、自分が欲しいという人材が目に留まることがあります。もし、強い願望がなければ、それらはただ通り過ぎていったものかもしれません。

 何でもない現象の中に、素晴らしいチャンスが潜んでいます。しかし、それは、強烈な目的意識を持った人の目にしか映りません。
 目的意識のない、うつろな目には、どんな素晴らしいチャンスも見えることはないのです。
(要約)

 名誉会長は、「ロマンティズムを感じる人でなければ、とても空想という意味の想像もできないし、クリエイティブな創造もできないので、まずは際限もなく自分の夢を描けるということが、新しいものを創造していくことの始まりではないか」と言われています。つまり、まずは空想でもいいので「夢を描く」ことが必要だということです。

 しかし、夢が空想のレベルに留まったままであれば、それは時間の経過とともに単なる夢物語で終わってしまいます。なぜなら、一人の人間のこの世での寿命は有限だからです。
 しかしそれが一人の夢に留まらず、何世代にもつながっていくような壮大な夢であったらどうでしょう。

 「夢は正夢 歴史の華」
 記憶に新しい第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で見事世界一となった侍ジャパンの栗山英樹監督が、自身の座右の銘として色紙に認めた言葉です。
 夢は正夢にしてこそ夢。夢に向かってひたすら努力すれば、やがては歴史の華となる。今回、侍たちの魂を結集して、日本野球をつくり上げた先人たちの夢である「打倒米国」を果たし、再び世界一の座を勝ち取ることで、多くの人々に歓喜と感動を与えました。

 夢を描き、創意工夫を重ね、ひたむきに努力を重ねていくことを通じて、人格は磨かれ、創造や成功がもたらされます。今日の一言にもあるように、いくつになっても夢を語り、明るい未来の姿を描ける人間として、人生の飛躍台からジャンプし続けていきたいものです。


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