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『稲盛和夫一日一言』3/17(金)

 こんにちは!『稲盛和夫一日一言』 3/17(金)は、「未来進行形で考える」です。

ポイント:目標を立てるときには、今の自分では「とてもできそうもない」と思われるほど困難な目標を、「未来の一点で達成する」と決める。そして、その「未来の一点」にターゲットを合わせて、現在の自分の能力を対応できるまで高める方向を考えていく。

 2001年発刊の『京セラフィロソフィを語るⅠ』(稲盛和夫著 京セラ経営研究課編/非売品)の中で、能力を未来進行形でとらえることの大切さについて、稲盛名誉会長は次のように述べられています。

 大半の人たちは、現時点の自分の能力を前提に、できるできないを判断しています。そして、「それは無理です。私にはできません」と、いとも簡単に結論を出してしまいます。

 しかし、人間の能力は、未来に向けて成長し進歩していくものなのです。今考えるととてもできそうにもないことでも、数年後にはできるようになっているかもしれない。また、そう信じなければ、人類に進歩はありません。人類とは、すべての点において進歩するように神様が作ってくれたものであり、そのことを私は「能力を未来進行形でとらえる」と言っています。

 ですから、「私は勉強もしていません。そういう素養もありませんし、技術もありません。だからできません」などと言わずに、とにかく努力を始めることです。今からでも勉強しさえすれば、それが未来に向かって素晴らしい成長を遂げていく力となります。

 人生を諦め、自分は今のままで一生を終えるのだろうと思っている人はいないでしょうか。そんな人でも、心のどこかでは、まだまだ自分も努力してもっと素晴らしい人生を送りたいと思っているはずなのですが、目の前の現実を見て諦めるしかないかと思ってしまう。

 今の能力だけで自分を評価してしまうのは、あまりにも惨めです。ですから、能力というものは未来に向かって開花していくものだと信じ、難しいと思うことも諦めずにチャレンジしていきましょう。
 ここで言いたいのは、「人間の能力は未来に向かってどんどん伸びていくものだということを前提にして、自分の人生を設計してみませんか」ということなのです。
(要約)

 今日の一言には、「目標を立てるときには、自分の能力以上のものを設定し、その目標を未来の一点で達成するのだと定め、今の自分の能力をその目標に対応できるまで高める方法を考えていく」とあります。

 受験やダイエットなどは、誰にも分かりやすい例ではないでしょうか。ちなみに、私は受験には失敗しましたが、ダイエットには成功しました。

 結婚してから単調増加を続けていた体重は、単身赴任を始めてしばらくするとピークを迎えました。時を同じくして、会社の定期健康診断では、身体のあちこちから「要再検査」「要精密検査」「要治療」といった成人病予備軍を示すアラームが頻発するようになりました。

 いかに能天気な私でも、さすがにこのまま放置していたらヤバいことになるかもしれないといった恐怖心にも似た気持ちを感じるようになりました。

 そこで、会社から保険指導を受けるようにとの指示書が届いたのを機に、人生初のダイエットに取り組むこととしました。
 会社指定の病院に出向くと、担当の保健師さんが、健診結果と当日測定した体組成計の測定データを横目に、日ごろの食生活や運動習慣といったたくさんの項目について丁寧に面談をしてくれ、それを基に半年先、一年先の数値目標とその達成に向けた具体的なアクションプランを立てるサポートをしてくれました。

 保健師さんに「確実に実行していきます」と宣言した手前、アクションを起こさないわけにはいきません。さっそく近所のスポーツジムに入会し、ストレッチと筋トレにスイミングを組み合わせた内蔵脂肪を落とすトレーニングを開始し、同時に不規則だった食生活については、「アルコールを飲んだときのドカ食い禁止」など、接種カロリーの総量規制を実践する約束事を決めて実施することにしました。
 その結果、停滞気味の期間はあったものの、体重は概ね単調減少を続け、5年間で12kg以上のダイエットに成功、内蔵脂肪、BMIともに正常範囲内に収めることができました。

 その後も、お腹の出っ張りがベルトの上にはみ出して乗っかっている見苦しい姿には二度と戻りたくない、との思いが歯止めになっているのか、リバウンドすることなく、現在も健康体を維持できています。

 今日の一言は「未来進行形で考える」ですが、未来があるのは若い人たちだけではありません。生きている限り、誰にでも未来の時間は残されています。ちょっとしたことでもいい、自分の未来に向けて、自分の能力以上の目標を設定し、その達成に向けて努力を惜しまない。日々、そうした姿勢を持ち続けていきたいものです。


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