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DX人材とは? ~定義から育成方法まで~

みなさん、こんにちは!
リグリットパートナーズでコンサルタントをしている馬場です。

前回の記事(必見!DXプロジェクトで押さえるべき三箇条!)に引き続き、DX関連のトピックを扱いたいと思います!
前回の記事では、DXプロジェクトを成功させるために必要な三箇条をご説明しました。今回は三箇条を押さえるために必要な、DXを推進するための人材「DX人材」にフォーカスしたいと思います。

※前回記事はこちら

・DX人材とIT人材の違い

世間ではIT人材という言葉もあり、DX人材と混同されがちです。

定義はさまざまありますが、この記事ではIT人材をDX人材と区別して考えます。IT人材とは、一般的なデジタル技術に関する知見を持っている人々のこととします。
一方のDX人材とは、デジタルトランスフォーメーションを進めるにあたってその企画・立案・実行を担う人材となります。

両者は共にIT技術に関する知見があるという点で共通していますが、DX人材には更にビジネスに関する知見も持っているという点が重要です。

DXとは社内のシステムを刷新するにとどまらず、企業の競争優位性を確保することが目的なので、DXプロジェクト推進においてビジネス視点を持った人材は欠かせません。

・DX人材とは?

これまで人材を分類するうえでは、ビジネスサイドの人材と、テクノロジーサイドの人材と別れていて、責任範囲もそれぞれに寄っていました。

例えば、情報システムを開発するエンジニアは、IT技術に精通している必要がありますが、ビジネスのことに精通していなくても作業に影響はありません。

しかし、DXにおいては、これらを別々に捉えることはできません。
DX人材は、いわゆるIT系のスキルである、プログラミング、ハードウエアを制御するようなスキルや、ネットワークのスキル、AIやデータの扱いに関するスキルといったことに加え、業務知識や、社内を横断的に取りまとめるようなビジネススキルが要求されます。

・社内DX人材の重要性

DX人材の中でも近年特に注目されているのが社内DX人材です。これには2つの理由があります。

一つ目はスピード感とコストの問題です。DXを推進する際にコンサルタントに外注するという方法がありますが、この方法ではプロジェクトのスピードが落ち、更にはコストが嵩みます。
この点から、社内でDX人材を抱えて、プロジェクト全体を内製化することが理想だと言えるでしょう。

二つ目は、知見の問題です。どんなプロジェクトでも社内の情報やデータを全て外部に持ちだすことができるわけではありません。つまり、外注するとなるとおのずと使えるデータ・提供できる知見に制限がかかります。しかし、社内の人材であれば使えるデータや知見に制限がありません
また、課題は現場に落ちていることが多く、社内の人間だからこそ気が付けるポイントをプロジェクトに落とし込めるという点も、社内でDX人材を抱えるメリットになります。

このように、社内DX人材がいることでDX推進を行う上で大きなアドバンテージになることがわかります。
しかしIT技術とビジネスの両方の知識や経験を持った人材というのは、専門領域に分かれて分業している企業では育ちにくい現状があります。

・DX人材の育成方法

では、どのようにDX人材を育成すればいいでしょうか。

DX人材の育成方法は、「座学」「OJT」「ネットワーク構築」の3つです。

座学ではDXに必要なスキルセットマインドセットを身につけ、OJTでそれらを実践する力を取得します。
さらに、社内外とのネットワークを構築し、多種多様な人材とつながって、常に最新の情報との接点を保つ必要があります。

座学では、ハンズオン講座社外講師による講演が有効だといわれています。
ハンズオン講座は、特にテクノロジースキル習得が期待出来る、プログラミングの実践がおすすめです。
Pythonなどのプログラミング言語であれば無料で様々な教材があるので、それを用いて開発を体験してみると効果的です。
実際に触れてみることで、テクノロジーに関する理解が深まります。
また、DXはチームで推進するので、座学ではメンバーに対して自発的な行動を促すためのリーダーシップの育成も不可欠です。社外講師による講演は、どのようなマインドセットでDX推進に成功したかを当事者目線で語ってもらうことで、リアリティーを持ってマインドセットを学ぶことができます。

座学で学んだスキルセットやマインドセットを実務に活かす訓練が、OJTです。
社内に限定した小規模なツール導入プロジェクトを立ち上げ、現状の調査を行い、要件を定義し、ベンダーを選定、導入後の効果測定を行い、運用改善を検討する。
そういった一連のプロジェクトを経験することによって、活用力や実行力を身につけることができます。座学で学び、OJTで実践する。この両輪がDX人材の育成には必要です。

座学やOJTとは別に、ネットワーク構築も重要です。
常にどこかで新しい技術やサービスが誕生している今、必要な情報を効率的に得るためには、社内外にネットワークを張る必要があります。例えば、最新の技術・サービスの紹介や各社の事例などを情報交換している社外コミュニティに参加することは重要です。

AI関連だと、JDLA(日本ディープラーニング協会)のslackコミュニティなどおすすめです。JDLAの資格(G検)を取得した人たちのコミュニティで、日々、AIの話題が飛び交っています。アカデミアの人も多いようで、かなり専門的な話題から、ビジネスに渡る話題まで、キャッチアップすることができます。

以上、今回は、「DX人材とは?~定義から育成法まで~」と題して、DX人材を取り上げました。
前職で、SIerを経験しており、DX人材になりつつある著者ですが、前述した育成方法を自ら実践してきました。社内でDX人材育成が難しいと思ったらぜひ弊社にお問い合わせください!

今後も今回のようなDXに関連する記事を定期的に掲載していきますので、ご期待ください。

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