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未経験からの挑戦をサポートする「マインドセット研修」

今回はコンサルタント未経験者を対象にした「マインドセット研修」について取り上げ、研修で教えていること、マインドセット研修が必要な理由について、研修の講師と受講者のインタビューを基にまとめました。

この2人のお話からコンサルタント未経験で中途入社される方向けの研修に関する疑問が解消し、皆さんのリグリットに対するイメージが広がれば嬉しいと思います。コンサルタントへの挑戦を検討されている方にとって、ヒントになる記事になっておりますので、是非ご一読ください!


1.コンサル未経験のためのOff-JTプログラム

弊社では、コンサルタント未経験で中途入社された方向けにオンボーディング研修を実施しております。オンボーディング研修は、「マインドセット研修」及び「スキルセット研修」が含まれるOff-JTプログラム及びOJTプログラムの両側面からマインドセット醸成とスキルセット習得を促す構成となっており、アサインされたプロジェクトにおいて早期にご活躍いただくことを目的に実施しております。

オンボーディング研修の構成

2.コンサルとしての”当たり前”を理解する「マインドセット研修」

今回は、コンサルタントに必要な「心の持ち方」と「頭の使い方」に焦点を当て、一人ひとりの成長をサポートする「マインドセット研修(Off-JT)」のご紹介です。実際にマインドセット研修を担当している講師と受講者の2人にインタビューを実施しました。

〈研修講師のプロフィール〉
千原 憲四郎
国内大手印刷会社の研究所、外資系コンサルティングファーム、大前研一氏が創業した ビジネスコンサルティング/BPO会社の代表取締役社長、大手小売業における人事DX責任者、SaaS会社執行役員を経てRegrit Partnersへ参画。
一貫してスタッフ部門の変革を推進。BPR、BPO、シェアードサービス設立・運用、DXにおいてはコンサルタントとして、また企業内での責任者として変革を実行。DX、BPRなどオペレーション変革を推進するための方法論であるBMA(ビジネス・モデル・アーキテクチャ)を考案、広く公開することで人材育成にも貢献している。(ビジネスブレークスルー大学院大学 「間接業務の効率化講座」講師)

Q.リグリットで実施している「マインドセット研修」について、詳しく教えてください。
研修で教えている内容は、コンサルタントとしての「心の持ち方」と「頭の使い方」の2点です。

「心の持ち方」では、コンサルティング会社と事業会社との違い、顧客から見たコンサルタントのあり方、コンサルタントがアサインされるプロジェクトの特徴、プロジェクトにおいて意識して取り組むことなどを学びます。
コンサルタント未経験者を対象としているため、研修ではコンサルタントとしての働き方や求められる動き方・考え方について学び、コンサルタントとしての“当たり前”を理解するところから始まります。

「頭の使い方」では、ものごとの基礎的な考え方について理解した上で、事例をもとにコンサルタントとして求められる思考法を学びます。事例においては、コンサルタントとしての立場、顧客としての立場の両面から考えることで、伴走する際の思考を身につけることも狙いにしています。


Q.このような研修は、全体で何回ほど実施されるのですか?
入社後すぐに行われる研修が1回と、その後月に1回の研修が4回、総計5回で研修を行っています。内容としては、前半の3回が「心の持ち方」に関する研修、後半2回が「頭の使い方」に関する研修ですね。

私は、コンサルタントに必要なベーススキルである論理的思考力は書籍を読んだり講義を受けたりして一朝一夕で身につけられるものではない、と思っています。論理的思考力を身につけるためには、日々の積み重ねでトレーニングすることが必要であり、これは論理的思考力以外のベーススキルも同様です。そのため、毎月研修を行い、受講者が自主的に行動を変えるきっかけを与えていくことが必要だと考えています。

毎月対面で研修を実施していると、時間経過とともに受講者の顔つきの変化が感じ取れ、一人ひとりの成長レベルを定点観測的に確認することができていると思います。


Q.このような「マインドセット研修」を実施している理由を教えてください。
コンサルタント未経験で中途入社された方がプロジェクトで活躍するために不足している要素を身につけてほしい
、という想いからマインドセット研修を行っています。

私は、コンサルタントとして活躍するための要素は3階建てであると考えています。
1階はコンサルタントにとって”当たり前“とされる動き方・考え方、2階はロジカルシンキングのようなコンサルタントとして必要なベーススキル、3階は業界・機能等の知識・経験です。

コンサルタントとして活躍するために必要な3階建ての要素

新卒でコンサルティング会社に入社して経験を積んでいるプロパー社員と比較して、コンサルタント未経験で中途入社された方は3階部分の業界・機能等の知識・経験はあるものの、1階・2階部分の要素が不足しています。未経験のため致し方ないですが、コンサルタントとしての“当たり前”やベーススキルが備わっておらず入社直後に思うように力が発揮できないことが多いのです。私は、このマインドセット研修を通して、中途で入社された方に対し、3階建ての1階・2階部分であるコンサルタントとしての基盤を身につけてほしいと期待しています。

実際、未経験で入社された方はコンサルタントとしての常識・当たり前やベーススキルが身についていないために、日々の業務で前職とのギャップを感じることが多いです。 

例えば日本語の使い方。事業会社でも一度は使ったことがある「効率化」という言葉がありますが、「効率化」の意味は?と聞くと、「業務を標準化すること」、「残業時間を減らすこと」、「少ない人数で業務を実施すること」など様々です。つまり人は同じ言葉を聞いても、違う認識をもつものです。コンサルタントの場合は、顧客との認識の違いは致命傷になることが多く、言葉については定義を述べることが当たり前、顧客と毎日認識を合わせることは当たり前といったことを伝えています。
このように、働いていく中で前職とのギャップに順応していくためには、コンサルタントとしての“当たり前”を知り、今までの“当たり前”からぬけだして、日々取り組んでいくことが大切だと思います。

3.ストイックな姿勢と心理的安全性が両立した環境

Q.千原さんが研修で大切にしていることはありますか?
メリハリのある指導ですね。
コンサルタント未経験で入社された直後は、コンサルタントに必要な基礎が不足しているため、1日でも早い成長が求められます。それゆえ、研修では受講者に積極的に問いを投げ、自分の考えを共有してもらうなど、インタラクティブな学びを提供しています。そのため、受け身な姿勢で参加するのは厳しく、自ら成長を求め能動的に情報を取りに行くストイックな姿勢で臨んでいただく必要があります。

しかし、リグリットの研修の魅力は、「個の成長に合わせた研修の提供」です。そのため、厳しくストイックな成長を促すだけでなく、一人ひとりの状況を踏まえて心理的安全性についても配慮しています。

マインドセット研修では、受講者の表情や会社の状況を考慮して、研修資料を毎回ブラッシュアップしています。例えば、各々アサインされているプロジェクト内で心理的・精神的に負荷がかかっている方が多いと感じた場合には、心理的安全性に関する資料を追加し、訴求する内容もコンサルタントとしてもっと頑張っていけ、というよりかは、すぐにはできなくて良い、それが最初は当たり前だから少しずつ着実に成長していこう、といったような内容に変化させています。最初から“思ったよりできることが少ない”ということをあらかじめ会社側、プロジェクトマネージャーも理解し、1つ1つできるように一緒に取り組んでいこうという環境になっていることを伝えるようにしています。また“やりたかった内容のプロジェクトにアサインされない”ということもありえるとも伝えています。人によってはモチベーションに関わることですが、前述した1階(コンサルタントにとって”当たり前“とされる動き方・考え方、2階(ロジカルシンキングのようなコンサルタントとして必要なベーススキル)を身につけることができるので、アサインされて無駄なプロジェクトはないことを伝えています。

このように、マインドセット研修ではストイックに学ぶという側面と心理的安全性に配慮したような内容で構成しており、メリハリのある環境で学びを深めてもらっています。

研修にメリハリをつけることで、意義のある学びに取り組むことが出来そうですね。研修の全体像が見えてきた段階で、実際に研修を受講した有江さんのインタビューを紹介したいと思います。

4.【受講者インタビュー】不動産からコンサルへ、マインドセット研修から得た気づき

〈研修受講者のプロフィール〉
有江 航優
慶應義塾大学卒業後、不動産を活用した資産運用コンサルティング会社に新卒入社。不動産管理・仲介・売買や所有不動産の状況からニーズに合わせたサービス提供業務に従事。また、人事部における新卒採用担当を兼務し、アクションプラン策定やインターンシップの企画構想および遂行を経験。その後Regrit Partnersに参画し、基幹システム構想・データナレッジバンク構想プロジェクトといったIT案件を担当。

Q.有江さんの前職は不動産会社だったとお聞きしましたが、リグリットへの入社前・入社直後に感じていた不安はありますか?
クライアントがコンサルタントに求めるクオリティに自分が対応出来るのか、という不安がありました。
前職では、有形商材を扱っていましたが、コンサルティングにおいては最終成果物まで無形商材を扱うことになります。
そのため、自分のスキルが成果物のクオリティに直結すると考え、自分の能力でクライアントの求めるクオリティに対応出来るのか、すごく不安でした。


Q. 入社2日目、入社1ヶ月目の研修を受講し、一番心に響いたことを教えてください。

入社2日目の「心の持ち方」の部分で、コンサルタントとして活躍するための要素は3階建てである、と教えてもらったことが強く印象に残っています。

自分自身、前職の経験をコンサルティング業務に活かせるのか不安がありました。しかし、千原さんの話を聞いて、「3階建ての要素の内、1階・2階に該当するコンサルタントの基本的な考え方はこれから身につければ良い。前職を含めたこれまでの経験は3階部分にあたるためコンサルタントとして働く上で無駄にはならない」ということが理解することができ、前向きな気持ちになれました。


Q. では、研修受講前と受講後では自分の意識や行動に変化はありましたか?

そうですね。研修を受講してからは、コンサルタントとして必要なベーススキルである論理的思考力を鍛えるため、日々「話の要点と5W1Hを考えながら話す意識」をしています。

始めは難しい部分もありましたが、常に会議中クライアントや他メンバーの発言の意図や要点を整理してアウトプットし、さらに質問を考えるように日々の行動を変化させています。普段の会話でも相手の聞きたいことを意識して受け答えをすることで、少しずつ論理的に話す癖がついてきたと感じています。最近では、「社内コミュニケーションを活発化させたい」といったクライアントの発言に対しても、その目的や方法・頻度など具体的にクライアントがどう考えているのか質問して求めていることを明確にした結果、スムーズに打ち手を検討することが出来ました。

有江さん、ありがとうございました。
研修で得た気づきを実践していくことによって、自分のマインドを変化させていくことが大切である、ということですね。

5.強い“気づき“を与えることで、個人の行動を変化させる

Q.最後に、千原さんはマインドセット研修を通して、どのように成長してほしいと思っていますか?
コンサルタント未経験で中途入社された方に“強い気づき”を与えることで、コンサルタントとしての行動の習慣化に繋げていただくことを望んでいます。

私は、どんなに素晴らしい研修を用意したとしても、その研修をただ受講するだけでは優秀なコンサルタントに成長するのは難しいと考えています。
コンサルタントとしてのベーススキルは一朝一夕で身につくものではなく日々の積み重ねが必要かと考えています。マインドセット研修では受講された方がコンサルタントとしての行動の習慣化につなげるきっかけを継続的に与えることで成長を促したいと考えています。

コンサルタントに必要なマインドを身につけるだけでなく、コンサルタントとしての行動の習慣化まで含めて「マインドセット研修」の実施目的の本質と理解しています。受講される方には、研修の本質を理解いただいたき行動を変化させながらコンサルタントとしての成長に繋げていただきたいと思っています。

また、私個人としては、リグリットを選んだ皆さん全員に楽しく働いて欲しい、という想いがあります。コンサルタントとして基盤となる“当たり前”の理解やベーススキルの不足によりプロジェクト内で思うように成果を出せず仕事を楽しめていない、という状況は作りたくないと考えています。未経験で入社された方には、コンサルティングという仕事、リグリットの環境に早く慣れて、仕事を楽しんでいただきながら成長して欲しいと願っています。


千原さん、ありがとうございました。
リグリットでは、コンサルタント未経験者の方も積極採用中です。
今回の記事で未経験からのコンサルティングについて興味を持った人は是非ご応募ください!


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