宇治原さんが初めて考えたネタが酷すぎるから読んでほしい
芸人を目指した若手時代。
まずは2人ともにネタを作ってくることにした。
まず僕が作ってきたネタを宇治原さんに説明した。
我ながら起承転結がむちゃくちゃだ。
なんとか面白いポイントを説明する。
次は宇治原さんの番。
顔つきから自信のほどが伺えた。
読んだ。
びっくりした。
すぐにびっくりした。
面白さや出来にびっくりしたわけではない。
登場人物が我々以外にもう1人いたからだ。
テレビで有名な芸人の方がもう1人いた。
恐る恐る聞いた。
『え?この人って俺が思っているあの人のこと?』
悪びれることもなく答える宇治原さん。
『そうやで』
どういうことなのだろうか?
意味が本当にわからない。
宇治原さんが言う。
『出てもらえないかな?』
冷静を装って僕は答えた。
『可能性は低いやろなぁ』
僕は内心こう思っていた。
【えーーー。
無理に決まってるやん!
出てくれないに決まってるやん!
可能性は低いとかじゃないよ。
ゼロ。
ゼロもゼロ。
キレられて終わり。
そもそもなんでもう1人呼ぶの?
2人で頑張ろうや。
Pやと思ってる?
プロデューサーやと思ってる?』
口には出さなかった。
あまりにも怖くてこれ以上この会話を続けることが憚れた。
宇治原さんの機嫌を損ねたくはなかったのだ。
機嫌を損ねたく無い理由があるからだ。
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ロザン菅の1000字
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