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2022年8月の記事一覧

カーテンみたいなシャツを着て

彼氏を、ミッチーこと及川光博氏に寄せていきたい。 そんな大それた望みを抱いたのは、私の弟が彼氏の顔立ちがミッチーに似ていると言い出したことがきっかけだった。 言われてみれば、たしかにちょっと似ている。 そんな気づきから、私のミッチーシリーズは始まった。 彼氏を中年めいた私服から卒業させるべく「及川光博 私服」で検索してみたものの、ステージ衣装的な謎にきらびやかな衣装しか出てこず、「へいミッチー!なに着てんのよ!!」と軽い気持ちで投げかけた『ミッチーの私服』。 それに対

増殖したガラスペンとYoutube始めた話

先日、ふと思い至ってYoutubeにiPhoneで撮った動画を投稿してみた。 いつだって、何かを始める理由は「なんとなく」だ。大層な志や目標はない。ただの好奇心からの行動。 動画を撮ろうと思った発端はしかし、ガラスペンである。 筆者がYoutubeに投稿した、記念すべき最初の動画は「ガラスペンで文字を書くだけ」のものである。 もちろん、まだあまり再生されていない。個人的に、寝るときに聴くのがおすすめです。 ガラスペンにはまってからというもの、あっというまに増殖するガラス

石の本、売ってます。

こんにちは、創元社の編集Oです。 小学校の頃から算数と理科が大の苦手で、一時は親の仇ほど理数科目の勉強を嫌っていた私ですが、ふしぎな縁があるもので、今では地学(地球科学)の本をたくさん企画編集しています。 そのきっかけになったのは、入社2年目の頃、川原や海辺の石拾いの本を担当したこと。 そこから自分でも石を拾いに行くようになり、岩石・鉱物を入り口に地学の知識が増えるにしたがって、日常で目にする山々や地形、気象現象、天体、自然災害、あらゆるものの解像度が上がっていきました

随筆家 岡部伊都子さんのこと

今の若い方は知らないかも知れないが、十数年前に亡くなった岡部伊都子さんという随筆家がいた。多くの雑誌に紀行文や随筆を書いていた。彼女の随筆は文章が香り高く巧みで、でも文章のテクニックに流されることなく対象を的確に捉えていて大好きな文章だった。 日本各地の工芸品の美しさを読み易い文章にまとめ、多数の雑誌等に発表されていた。彼女の随筆集を20代の頃はよく読んだ。たくさん読んでも読み飽きることなく、図書館に並んでいた彼女の随筆集をあらかた読んだのではなかったかな?漆塗りや染色品な