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中国人のお金の使い道(読書記録_06)

こちら読了。

2021年発行

さくさく読み終えました。

”豊かになった中国人”のお金の使い方の変容、つまるところ、価値観の変容を大づかみに知ることができます。

これも「積読」してしまっていたところ、なぜか中国滞在中だとさくさく読めます。当事者意識が違うのかな、、


収録されている個別のインタビュー事例が、どちらかというと富裕層寄りの人が多くて、印象としてはゆとりのある生活を送っている人が多いな・・と感じました。

しかし、全般的には「老後問題」はやはり深刻だな・・と思いました。

老後の貯蓄が乏しかったり、また、家族介護が伝統的に根付いている中国では、家族への負担も重いようです。

・・まあ、この辺はまさに自分事です。
コロナ禍で義父の最後を看取れなかった妻(中国人)が、義母と最後は暮らしたいということが、こちら(中国)にも足場を置くきっかけになったので・・。


ひとつ、面白かった事例として、都市部のホワイトワーカーよりむしろ、地方から出稼ぎで都市部で働くブルーカラー層の方が、実は可処分所得が多い場合もままある、という話。

食堂などで働いていると、2食はまかないだし、家賃もほとんど会社負担のためお金を使わない。
また、田舎の実家への仕送りも不要だったりすると、お金が貯まる。

一方、ホワイトカラーでも給料の半分近くが家賃で飛び、食費も高いということで生活が苦しい、というケースもあるようです。

あとは中国版の食べログ(大衆点評)やメルカリ(閑魚)、ライブコマースなど、消費・お金に絡めての事例紹介が多いので、とっつきやすく読みやすい本だと思いました。

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