機械系出身で船を設計できる? 造船のおもしろ豆知識集#4
導入編はこちら↓
造船の設計には大きく分けると5つの担当分野があると前回書きました。
・性能
・構造(船殻とも)
・船装
・機関(機装とも)
・電装
新入社員が造船部門の技術系として配属されるとき、この5つの上の三つが造船系、機関は機械系、電装は電気系出身のひとが原則配属されます。(例外もあります)
たまにある誤解が、機械系で流体を専門でやったからそれを活かして造船の性能開発や船形開発ができるんじゃないか!?ということ。機械系だと、たいていは機関部設計に配属されます。まれに材料力学を活かして構造の担当グループになることもありますが。性能の担当は造船系出身の人がふつう配属されるので、機械系では残念ながら望み薄です。ほかに構造設計(船殻設計)、船装設計もふつう造船系出身の人が配属されます。電装設計は電気系ですね、これはわかりやすい。航空・宇宙工学と同様にように、大学で造船を専門にやってきた人たちがいます。私のような機械系は、幅は広いかもしれませんが、造船なんて授業の一部でかじっただけですから。
これ、学生に届いてくれるといいんだが。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?