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船は受注生産 引き渡しまでの流れ 造船のおもしろ豆知識集#2
導入編はこちら↓
おおよその建造して引き渡しまでの流れはこのようになります。
基本設計(標準型開発)→営業→基本設計(顧客要望おりこみなど)→受注→詳細設計→調達→工程管理→製造→検査(品質保証)→引き渡し
基本設計の段階で、技術面での仕様とそれに対する価格で顧客と合意し、その後営業担当が契約条件を詰めて合意にいたると「受注」となります。設計といっても前段階と後段階で大きく二つに分けることができ、受注までの設計を基本設計が、受注後は詳細設計が担当します。基本設計で重要なポイントを決定しながら概略を決めて、詳細設計でモノができるように詳細なことまで決めて図面におこしていく、イメージです。
船は標準船型を開発したのち、顧客ごとに仕様をカスタマイズします。要望を織り込んだり、見積を提示して顧客が採用/不採用決めたり、問合せに対して説明したりして仕様が決まっていきます。船が受注生産であることは想像できるかもしれませんが、完全なる個別の受注設計でもないのです。カタログがあっていくつか要望も取り入れて受注製造販売するモノとイメージしてもらえればよいでしょうか。
また、特徴として、他の量産品の製造業ではある、「試作」「実験」「量産」「ライン」という概念がありません。試験がなくてぶっつけ本番というのが多いかもしれません。個々の機器については工場で試運転済みです。
そうそう、納品と言わず「引き渡し」といいます。あと「製造」といわず「建造」といいます。ものがデカいからですかね。
最後余談でしたけど以上です。
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