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ロシアのイラストレーターのマーシャ・チトワさん

マーシャ・チトワさん(Masha Titova)はモスクワのアーティストです。ストロガノフ記念モスクワ国立芸術産業大学卒業後プラハのアート、建築、デザインのアカデミーでインターンシップをしました。その後でモスクワに戻って、グラフィックデザインの大学院を卒業しました。現在は教師の仕事をやっていて、絵本、インテリアの絵、ヴィジュアル・アイデンティティのための絵を作成しています。

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マーシャ・チトワさんのスタイルの特徴というと、まずステンシル、スタンプ、プラ板版画、などの版画テックニックが頭に浮かびます。彼女の絵のシリーズは画材の特徴をよく使って、形を緻密に扱います。アーティストは抽象的なアイディアではなくて、テックニック自体は基本として扱って、テックニックと画材が作品の創作過程を導くといいます。彼女の作品は形自体の眺め方と観賞の方法だとも言えます。マーシャ・チトワさんのイラストは花とか、動物などの具象なイメージを含めていますけれども、実際は抽象絵画のように形の基本的な物性を研究していて観賞しています。つまり、花でも、動物でも、建物でも全部は美しい「かたち」になります。

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しかし、マーシャ・チトワさんの作品はアイディアとコンセプトを完全に無視するとは言えません。例えば、彼女の作品はよく色々の想像キャラクターを含めています。教師の彼女はそのキャラクターの楽しい作りを授業の課題として提案しています。例えば、ある彼女の授業では「ステンシルを使って、ジプシーである家、幽霊である家、泣いている家、家の三種類を描いてください」というタスクがありました。

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2019念ではステンシルを基礎道具として扱って、ボローニャ国際絵本原画展のヴィジュアル・アイデンティティのために5つのキャラクターを創作しました。Chialabスタジオと一緒にボローニャフェーアのスペースを絵本の見開きの迷路のイメージで飾りました。その迷路をキツネ、蝶、鳥、竜、帽子の人の5つのキャラクターが歩いていて、お互いに出会います。

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ボローニャのフェーアの後でマーシャ・チトワさんは同じようなモスクワのイベントのためのヴィジュアル・アイデンティティをつくりました。来年のモスクワ国際絵本展も彼女のモスクワのキャラクターで飾る予定です。

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マーシャ・チトワさんのホームページ:

https://readymag.com/mashatitova/portfolio/
https://www.instagram.com/mashatitovaprint/

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