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DAY1

初日はオリエンテーションと基調講演。

基調講演の「アトツギベンチャーが日本を救う」
ちょっと衝撃を受けました。

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一般社団法人ベンチャー型事業承継 代表の山野氏

事業承継の問題が最近よくとり沙汰されていますが、自分が想像していたものとは全く違いました。単に後継者がいないから事業を誰かにやってもらうくらいしか考えていなかったのですが、実はそこにはある意味スタートアップにも似たベンチャー的発想があり、いま眠っている、眠りかけている日本を貴重な中小企業の資産を新たな価値へ転換していくビジネスチャンスでもあり、そのためには事業を売却・譲渡するのではなく、起業家とはまた違った意味で「絶対につぶせないと覚悟をもった経営」を行うことができるアトツギの存在が非常に重要であるということでした。しかも日本は海外と比べて同族企業が多いことも日本にとっては重要な問題なんだと思います。

アトツギにはもともと引き継ぐ有形無形の資産があり、ここからどうやってイノベーションを生み出していくかということになるのですが、そのアプローチには、いわゆる大手企業やコンサルタントが日々行っているような理論やフレームワークが通用する世界ではまったくないということです。ひたすら目の前の事業に必死になり、現場の肌感覚と事業を進めていく過程でアトツギが培ってきた経験や知見と夢や想いなどが結びついて、イノベーションが生まれてくること。そして、そこには同族経営ならではの理屈ではない、意思決定や人間関係が存在するということ。まずもって親子の仲が良いなんてことは稀で、家族内の紛争や親子でまったく会話がなくなるなんてことは当たり前、仕事の会話などほとんど皆無なケースがほとんどのようです。
これは一般の企業で働いていた自分のようなサラリーマン家族には到底想像もつかないことです。そこにはエモーショナルな要因を無視して事業を進める、イノベーションを創造するなんてありえない世界だと感じました。これは同族経営だけではなく、中小企業すべてに言えることではないかと。
もし、そこに戦略どうこうという人がいたら、そんなものは結果の後付けでなんとでも解釈でき、頭の良い人が自己満足で勝手に分析しているだけだと思います。

今後中小企業でコンサルティングを生業としていきたい自分としては、イノベーションや改革を行っていきたいお客様に対して、ロジカルに整理していくとともに、まずは会社やお客様個人のこれまでの背景と経緯、社内の人間関係をしっかりと把握し、お客様の気持ちを理解、承認し、コミュニケーション第一で取り組んでいきたいと改めて思いました。

事業、イノベーションを創造するということがどういうことなのか少しは理解できた気がします。そして、まだまだ自分のいる世界、やっていることは甘いなあと・・・、
やはり思ったのは、想いと行動あるのみです。どれだけ行動にうつすことができたか、そして実践からいかに学んできたのかと。

今後の自分のコンサルビジネスも、もっと覚悟をもって進んでいきたいと思ったDAY1でした。