あぶり餅、どっちがお好み？

京都には数多くの有名なものがありますが、古くからあり地元民にも愛されているグルメがあります。それは今宮神社門前にある「あぶり餅」です。
あぶり餅とは一口大に丸めきなこをまぶしたお餅を、竹ひごのような串の先端に刺し、炭火で炙り、白味噌のタレをかけたものです。
京都市北区にある今宮神社門前の茶店で提供されている京都を代表する名物のひとつです。

今宮神社　東参道

と、そこまでは良いのですが、よく話題に上がるのは「どっちのお店派なのか」ということです。知らない方には何のことか分からないと思いますが、今宮神社の門前にはあぶり餅屋さんが２店舗あります。ひとつは一和さん、もうひとつはかざりやさんです。この２店舗は向かい合うように立地し、どちらの店に入るか観光客を迷わせます。

☑一和（一文字屋和輔）

一和　店舗外観

一和 一文字屋 和輔 (北大路/和菓子)

参道の北側に位置するのが一和（一文字屋和輔）さんです。一和さんの最大の特徴は上品な甘さのあっさりとした白味噌タレです。

一和さんのあぶり餅

☑かざりや

かざりや　店舗外観

あぶり餅 本家 根元 かざりや (北大路/和菓子)

参道の南側に位置するかざりやさんです。かざりやさんの特徴はしっかりとした甘みの白味噌タレです

かざりやさんのあぶり餅

☑共通点は多い

両者は一見するとライバルのような、しのぎを削るような関係を想像をしますが、実際はそんなこと無く参道は温和な雰囲気です。
システムは同じで、まずお店に入り「◯人前ください」とオーダーをし、お茶が運ばれて来ます。そして出来上がるとあぶり餅が運ばれてきて、食べ終わったらお会計という流れです。値段はどちらも１人前６００円。甲乙付け難いところですが、まずは両方食べ比べてみてお気に入りを見付けてみてはいかがでしょうか。