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コーヒー豆の自社輸入って難しいけど面白い!(本文2/2)

次に、現在輸入を予定しているコーヒーを生産している組合についてご紹介したいと思います。

組合名は、ムンガノ組合。

2009年に組織され、現在では、4,141名ものメンバーが所属し、うち1,849名が女性です。組合としての生産量は2008年3,500kgでしたが、2018年は109,500kgにまで増加しています。もちろんムンガノ組合もECO CERTとFAIRTRADE認証は取得しています。

こちらの組合は2009年にイギリスの団体と提携し、多くの先進的な取組みを進めていました。中でも特筆すべきは、ジェンダー教育です。

古くからの風習により、女性の立場は弱くなりがちで、女性の資産は夫の資産という認識がありましたが、勉強会などを通してその考え方を少しずつ改め、コーヒー栽培や農園管理を担う女性が増加していきました。また、女性のブランドを立ち上げることで、より一層女性の自立及び周りの理解が深まっていきます。紛争で荒れていたDRCではありますが、早くからこういった多様性を受け入れる取組みをしていたムンガノ組合、女性生産者が栽培したコーヒーのみを集めたブランドもしっかりと運営されています。

尚、リーダーのダニエルはとてもオープンで、質問を投げかければすぐに回答がありますし、生産者についてもデータ管理もしっかりと行っているくらい、真面目な方です。

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▼プロジェクトの展望・ビジョン
最後に、今後の具体的な活動計画をご紹介したいと思います。

フェーズ1:DRCからのコーヒー生豆の自社輸入(今回のクラウドファンディングの対象)

フェーズ2:産地とのリレーション構築/ファイナンシャルサポートシステム構築

フェーズ3:コーヒー生産者/家族内の女性と子供を対象に、教育へのアクセシビリティを高め、持続可能な発展に向けての教育プラットフォームを構築

一度の取組みで大きな変化は難しいのですが、今後も継続して取引を進め、コーヒー生産者家族のうち、女性や子供への教育支援につなげ、ゆくゆくは生産者の収入の増加、就学率の向上などにより、より良い生活が送れるようになることを願っています。

私が女性起業家に出会い、コンゴ民主共和国のコーヒーを知り、国について興味を持ったように、日本の皆さんにも、コーヒーのおいしさをきっかけに生産国へ興味を持ってもらえるよう、それらの持つ魅力をしっかりと引き出し、伝える役割を担っていければと思います。

まずは美味しいものに出会い、また飲みたい、シンプルにそう思っていただけるようなコーヒーを皆様にお届けしたいと思います。

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