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スーパーサイズ・ミー ~僕を特大にしよう!~

映画『スーパーサイズ・ミー』をご存じですか?

最近、この作品の監督の訃報があり、そう言えばまだ見てなかったなぁ・・・と思い出し、この度ようやっと見たのですが、なんともう公開から20年も経っていました。
当時の職場の先輩が「知ってる?面白かったよ~」と、その強烈なあらすじを教えてくれたんですよね。

監督みずから、某ファースト・フード店のメニューを1日3食、1ヶ月継続してみるというドキュメンタリー映画です。

▼ 以下、少々ネタバレあります ▼

肥満大国のアメリカで、その原因を探る一歩として、物語はとても軽くスタートします。
「僕を特大にしよう!」と、アメリカのいろんな州の某ファースト・フード店を巡りながら、あらゆる取材も並行して行います。
学校給食の現状や、体育の時間の減少、休み時間の減少、コマーシャリズム、食品業界側のお偉いさんの意見などなど。
ストーリーが進むにつれ、原因を探るこのひとつひとつの行動から、少しずつこの監督の本当のねらいが見えてきます。

作品内では、メニューを注文する際「店員からスーパーサイズをおすすめされたら必ずオーダーする」というルールがあり、監督は何度もこれを食べるはめになります。

スーパーサイズのポテトは、見た感じ日本のポテトL×1.5くらい、ドリンクは約1リットル!これはデカい!😱

彼は3人のドクターの診断を受けながらこの試みを続けるのですが、体重も数値もみるみる異常値を指してゆくので、途中で何度も中止するよう警告されます。
なんとか1ヶ月を終えたあとは、ヴィーガンの恋人の食事療法でデトックスを続け、体重や体調も改善されたそうです。

この映画を通して彼が言いたかったことは何か、暴きたかったことは何か。
ファースト・フードのメニューを矢面に立たせながら、さまざまな情報を小出しにし、それについては批判も迎合もしません。
みずからの身体をもって過激な実験をし、しんどいしんどいと言いながら、ただ1ヶ月を全うします。

この作品、当時はどんな評価だったのかな?と感想をあれこれ検索してみたのですが、ファースト・フード店を悪者にするな!的な意見が多かったですね。

ある意味、そうなんです。
ファースト・フード店がどうこうというだけの話ではないのです。

今この時代なら、もっとストレートに伝わり、もっと敏感に受け止めてもらえたんじゃないかなと思います。だいぶ先を行っていた人です。
気付いてほしかったことが、しっかり詰まっている映画だと思いました。

かくいうわたくし、ファースト・フード大好きなんです🍔
必ずコーラを付けますし、ポテトなんて時にLにしちゃったりします。
が、今は近くに店舗が無いし、あと、高くなりましたよね!なので、ほんとにめったに食べる機会が無くなりました。
たまに食べると、やっぱりここのポテトが一番好き💛と思います。

でも、この映画を見てしまうと・・・
ほどほどにしておこう、という気持ちになりました。

ちなみに、サンダンス映画祭での公開後、スーパーサイズの販売は中止となったそうですよ。


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