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つまらない仕事、という仕事は、ない。

「この資料、〇部印刷して会議で配って。」

ペーパーレスが当たり前、の令和の若手社員にとっては、”資料の印刷”、などという依頼を受けることは、経験すら無くなっているかもしれませんね。

 また、グローバル企業や、最近では国内企業でも、”プレイングマネージャースタイル”が当たり前です。 若手がマネージャーをサポートする雑務自体が減っているかもしれません。

だが、GenZeeがまだ若手社員だった、ショーワという時代には、資料の印刷も、上司のサポートやチーム内での庶務的役割も、若手の典型的な仕事でした。当時の主業務以外の雑務は、たとえば、こんな具合です。

テックサポート係
営業部内のパソコンの購買手配。ソフトのインストール。 LANケーブルの配線。  当時はテックサポートチームなどなかった。WiFiもなかった。若手の中で ”パソコンに詳しい” 若手の仕事だった。

下書き原稿の打ち直し
課長さんが下書きした、手書きの企画書、稟議書の原稿を、一太郎(死語)に打ち直し。 なぜなら当時、タッチタイプができる社員は少なかった。

✅ カレンダー調整
会議の度に、上の人たちへの電話での日程確認(本人たちは自らのメモ帳を確認する)会議室入口への予約シートへの書き込み。今なら信じられないローテクの時代。Google Apps 欲しかった。

お店の予約
外資系だってある。来日したエグゼクティブのディナー会場確保。 ’皆さん ”すきやばし次郎に行きたい”、と言う。

プライベートの調べ物
米国で合気道を習う息子のため、日本で本物の道着を販売している店を調べてくれと頼まれる。 その時初めて柔道着と合気道着が違うことを知った。

こんな仕事の依頼を受けたとき、あなたはどう思いますか?
(つまらない仕事が回ってきたな・・。)か?

つまらない仕事と、という仕事は、ない。

でもGenZeeは思います。ただそこには、"タスク"があるのみ。それがつまらないか、面白い、と捉えるかは、請負った本人が決めること。

GenZeeは、どんな仕事の依頼を受けても、そこから何かを学んでやろう、そこで依頼主の信頼を得るチャンス、と思うように心掛けました。先ほどの例で言えば、多くの学びや、得られることがあったのです。

多少の特権が与えられた
社内の誰よりもPCの情報に詳しくなれた。そして自分のお金では買えない、最新のPCを使えた。 当時世界最薄の三菱Pedion、最軽量のDynabook、入手困難だったLet's Note等々。一番コスパがいいPCが何か分かったので、個人的に最初に買ったPCは、Compaq。

貴重な情報にアクセスできる
稟議書や企画書の内容を通じて、会社で起きていること、その方向、を徐々に理解することができた。

社内の力関係を探れる
複数部門をまたぐ会議にいつも代表して参加する、各部のキーマンが誰なのか、徐々に見えてきた。

本国の人脈を作れる
この国(日本)に関して、個人的に相談したいことは、彼に相談するといいよ、という噂が広まり、仕事以外でも本国でのプレゼンスがすごく高まった。仕事では初めて会うけど、その前に既に噂は聞いていた、なんてことも。

上に挙げた例は、古い90年代の話であって、2020年代には関係ありません。

・・とも限りません。

現代でも同じような、若手に回ってくる ”つまらない仕事” と思いがちな依頼は、確かにありません。

関連業界ニュースチェックとその共有。 営業成績データの集計と可視化作業。 会議議事録作成と共有(自動音声翻訳書き落とし機能も出てきているが)。 おじさん上司からのスマホアプリ関連の相談対応。 チームの飲み会の会場予約。 皆の要望に合致して、食べログスコアが高くて、PayPay払いができる店、を探す。Zoom/Teams/MeetのミーティングIDの設定。使い方を上司に教える。
・・などなど。

依頼された仕事は、期待以上のクオリティで。

取り組む姿勢に加えて、受けた仕事は、期待以上のクオリティ、期限よりできるだけ早い返し、を意識するようにしましょう。

依頼した上司や関係部門やクライアントは、そこまで重要では無い、ちょっと申し訳ないな、という意識があるはずです。

そこであなたが、ハイクオリティな成果物を、期待以上の速さで返してくれたら、以後、信頼が増すこと間違いありません。

そして、それがきっかけとなり、後に大きな業績を残すことになる、部署に送り込まれる可能性だってあります。

これぞ、足軽からサムライへの近道なのです。

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夜な夜な記事を書き始めて4日目、いまだに、レベルの低い話、大昔の話、が続きます。が、老兵のGenZeeがハイブリッドサムライ、となるまでには、10年程の足軽時代がありました。その時代の苦労と、そこから学んだ処世術なくして、今はありません。

故に、これも立派な 老兵の 『実戦!キャリアアップ ノート』、その "足軽編"

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