27歳、妻子とアメリカ留学した人間の新年の抱負

 前回記事を書いてからはや半年が経った。コロナ禍の中必死に自分が出来ることを模索してきたつもりだが、精神的には中々大変なことも多かった。

 しかし今回は、過去を振り返るんではなく抱負を宣言しようと思う。2021年は自分にとって間違いなく大切な一年になる。だからまず目標を立てることにした。


 渡米してから1ヶ月以上が経ち、授業が始まってからは二週間が経った。普通ならせめて授業が始まる前に目標を立てるものなのだろうが、そんなことは全くいっていられなかった。まさに疾風怒濤、台風の如き勢いで物事が進んでいったからだ。今日僕がこうやって記事を書こうとしていられること自体がある種の進歩の証でもある。ようやく生活が落ち着いてきて、時間にも少し余裕が出てきた。しかしそれだけではない。とある授業を通じて、文章として書き残したいという強い衝動に突き動かされたのだ。いい機会なので、将来の自分が見ることも想定して今年の抱負を述べたいと思う。

 まずは今年の目標。一つ目は英語の上達だ。当たり前すぎるのでこれを目標として掲げるのは本来どうなんだという気もするが、しかしやはり私の英語力では気軽に友達と談笑はできない。それがすごく悔しい。僕だって次の授業を待っている間、気負いなくしょうもない話をしたいのだ。授業の内容はなんとか聞き取れても(それもかなりギリギリのラインでの話だが)、自由に使いこなせるレベルなどまだまだ夢のような話だ。だからこそ、最初は気負ってでもどんどん話したい。なんとか伝わる程度の英語も、いずれはもう少し滑らかになるはずだ。ここ最近僕が書いているメールを一年後の僕が読んで、苦笑いできるくらい上達したい。英語で電話するのも気が重いが、躊躇うことなく挑戦したい。

 二つ目は、本分でもある音楽についてだ。そもそも私はクラシックの音楽家で、ハワイにいる素晴らしい音楽家に師事するために留学を決めた。数回のレッスンですでに大きな手応えを感じているのだが、今年はあえて一歩引いた目線で頑張っていこうと思う。冷静を装ってカッコつけているとかではなく、自分を客観的に捉える力が今後必要になると感じているからだ。

 私は今院生なので、2年後に卒業になる。その後一体どうなるのかは全く持って未知だが、フリーランスの音楽家という道が濃厚だ。となれば、自分を過信することも卑下することもやってはいけないことだ。今自分に何ができて、何を引き受けて生計を立てるのかきちんと把握できなければならない。そのための訓練として、自分の実力を正確に捉える癖をつけながら努力を重ねたい。何かできないことがあったり壁にぶつかったりしても落ち込みすぎてはいけないし、周りと比べて自分はできるやつだと変なプライドを持ってもならない。

 まとめると語学と専攻を頑張るという当たり前な話なのだが、そのきっかけはとあるアンサンブルの授業にあった。卒業生や地元のアマチュアの人も参加できるアンサンブルクラスの顔合わせが金曜日の夜にあり、久々に合奏を体験した。一対一のレッスンはあったものの、今年初のアンサンブルの授業は本当に楽しかった。同じような授業は日本の大学にもあるので、懐かしさも合わさってより一層テンションが上がった。

 なんとか自己紹介をし、帰り際には卒業生の先輩たちがいい音だったと声をかけてくれる。こんな日々があと2年も続くなんて最高だ。その時間をもっと大切にするために、ちゃんとこうやって記事にしておこうと思う。

 ハワイの日常のこともちょこちょこと書いていこうと思うので、気になるという人は是非フォローもお願いします。おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?