アメリカ留学の時の保険について

こんなご時世に書く記事じゃない

いや、分かってる。そりゃそうだ。一体どこの誰が緊急事態宣言が出ている時に海外留学用の保険の記事なんか読むんだ。ごもっともだ。だが、世の中には勢いというものもある。確かに一年後に書いた方が見てくれる人も多いかもしれないが、ありがたみを感じた今、書き残しておこうと思う。


もしもの時のため、だけじゃない

これは私がこっちに来るまで知らなかったことだが、健康保険には体調が悪くなった時の経済的負担を軽減するという目的以外に、学生ビザの維持に必要だという側面がある。
アメリカに留学する生徒はESTA以外はF-1かJ-1というビザをとるのだが、入国後ビザを保つためには健康保険に加入している必要があり、しかも結構面倒臭い要件をクリアしていなければならない。

私が通っている大学の場合、なんといくつかある要件が箇条書きになった専用のフォームに保険会社の人のサインをもらわなければならなかった。めちゃくちゃ面倒臭い。早く言ってくれよという話である。分かっていれば保険会社とのやりとりを渡米前に済ませられたのに、こっちにきてからそういうことをいうので(見落としていただけかもしれないが)PDFを日本の保険会社に送り、コンプライアンスの部門で審査までしてもらってようやく送ってもらえることになった。この感じ、アメリカ留学あるあるかもしれない。

結局どこの保険がいいのか

アメリカに国民皆保険の制度がないことは皆さんもご存知だと思う。公的な保険制度は基本的に存在しないか、あっても留学生は加入できない。となれば、選択肢は3つに絞られる。民間の保険、学校の保険、日本の海外旅行保険、である。一つづつ見ていこう。

民間の保険はめちゃくちゃ高い。3つの中で当然一番高い。しかも渡米前の加入はかなり難しいと思う。アメリカの携帯番号も住所もない状態で契約するのはかなりハードルが高い。色々と保障が手厚かったり、アメリカ国内ではメジャーなので病院での手続きが楽だったりというのはあるかもしれないが、正直留学生にとってはメリットが少ない。

ならば学校の保険はどうか。私も最初は学校の保険を検討した。具体的な金額を出すと、私、妻、息子の3人で1学期あたり大体70万円超くらいだった。なるほど。…おい、ちょっと待ってくれよ。
高くないか?高いよ。去年の国保年間40万円くらいだったよ。日本と比べるなよという声が聞こえてきそうだが、それにしても高い。1学期で70万ということは、夏休暇の時期も合わせると年間で150万円くらいになるということだ。おったまげ。

ということで私は近所のイオンに入っているほけんの窓口に駆け込んだ。いくつかの会社の商品を比較した結果、東京海上日動火災の海外旅行保険が最安だった。なんと、2年間で140万円くらいである。破格だ。大学の保険の半額といえば、如何に安いかがわかるだろう。

というのが渡米前の話だったのだが、アメリカに着いた後に知ったのが、最初に書いたビザステータスの維持に保険が必要だという話とフォームの提出である。
学生ビザで滞在するには健康保険の加入が必要であることはすでに書いたが、保険ならなんでもいいわけではなく、怪我の場合は最低何ドル、病気なら何ドル以上の保障が必要、というふうに決まっている。日本の海外旅行保険はほとんどが無制限になっていると思うのでそこは問題ないことが多い。
気をつけなければいけないのは、怪我病気で母国に移送する費用と死亡した後の遺体の送還費用である。日本の保険の多くは100万円が上限になっていることが多いが、ビザで必要なのはそれぞれ25000ドルと50000ドルだった(私の場合。おそらく学校ごとに違うことはないと思うが、確認してください)。つまり、要件を満たさないのだ。

年間数千円でアメリカ国内の保険に入るという手もある。送還費用だけをカバーした保険も存在するし、それだけであれば手続きもそこまで難しくはないはずだ。金額も大きくない。

しかし、渡米後はものすごくバタバタして保険にかまっている暇など正直ない。そこでおすすめなのが東京海上日動の旅行保険だ。

なんとこの保険、送還費用も無制限だったのだ。しかも、電話対応もよくて病院への手配がスムーズで、息子と妻がホノルルの病院を受診した時は病院に話を通していてくれたおかげで建て替えも不要、救急での対応ととにかく安心感があった。

更に、書類への署名というなんとも面倒臭いことにまで対応してくれて、個人的には大満足している。現状、これ以外を選ぶ必要性がないレベルの価格と対応なのだ。

息子が39℃超えの熱を出した、というときにすぐに病院に話をつけてくれて、追加の料金も必要ない。しかも薬と駐車場代は後から返金対応、となればここにしてよかったな、と思う。

ということで、アメリカに留学する人は東京海上日動の保険をチェックしてみてね、というお話でした。ちなみに東京海上日動からは一円ももらってません。もし提供記事を書くことになったら全部太字で修正入れます。待ってるぜ!!!

おしまい

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