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ホッケ
ホッケですが、母上様の口癖によると「ホッケードーのホッケ」になります。
これが丸一匹分になると「ホッケドーのホッケはデッケードー」に進化する訳です。
そんなデッケードーは思い出の新婚旅行先として君臨していますが、これは梅雨のないと言われる北海道へ6月に5泊という絶好のシチュエーションでありインテリジェンスな選択だったのです。
チョイスした私もガッツポーズでした。
ところがドッコイ、行きと帰りの移動以外は全て雨が降り、霧の摩周湖など本当に霧だらけで看板しか見えなかったというのも皆様の記憶に残っている事でしょう。
真っ白な背景をバックにし、摩周湖と書かれた看板の前で二人ピースする記念写真も全体が霞み、それを眺める私も涙で周囲が霞んでおります。
全部雨というのはネタとして非常に美味しいのですが、これが新婚旅行とあっては洒落になりません。
でもまあ、ここまでなら良くある話だし御飯も美味しかったので許せる範疇です。
ところがギッチョン、よりによって初日から嫁様が大石も安心で、多い日の内蔵助になってしまったんですねえ。
普通は新婚旅行というと普通はイチャイチャだったり、一緒にお風呂入ったりと夜のお楽しみが付き物じゃないですか。
しかし当時の嫁様はひと月に一度、座敷牢の奥で玉姫様の発作が起きるほど症状が重く、夜に付き物どころか夜は妖怪変化の憑き物になるので洒落になりません。
お腹が痛いとか気持ち悪いとかで食事も出来ない始末です。
更には、お湯が赤い衝撃になるので一緒に風呂にも入れません。
しかも当時の嫁様は若かったからピチピチ状態で私の方も、まぁ盛りが付いた金太郎でビンビンじゃないですか。
これは拷問にも等しいスーパーひとし君な訳です。
結局、私も別の所を揉みたいのに痛いという嫁様の腰ばかり揉んで、この新婚旅行は滞りなく終わりました。
どうしてくれよう。
押すなよ!絶対に押すなよ!!