合格まで3年かかった宅建士試験
★ひやかしの一年目、無念の2年目
結論から言いますと、宅建士試験に合格するまで3年かかってしまいました。
3回の試験を総括してみると、1回目は明らかな準備不足、不合格にも納得で、それほど落ち込むことはありませんでした。
しかし、2回目の不合格にはかなり落ち込みました。
それなりに時間を費やしましたし、1回目と比べると学習の方法も工夫しましたから。
合格点まであと2問でした。
ただ不合格は不合格です。
言い訳はできません。
敗因は明らかでした。
「宅建士試験は、過去問を繰り返していれば、必ず合格できる」
それが、合格者に共通したうたい文句でした。
なので、素直な私は、過去問を繰り返し解くという学習に集中しました。
ところが、それが落とし穴になったのです。
私は問題の内容の理解をよそに、その出題パターンを記憶する学習をしてしまっていたのです。
同じ内容の問題でも、問い方を変えられるとたちまち答えられなくなるわけです。
あと、時間配分にも課題があり、2時間でなんとか50問に回答するのがやっとでした。
★3年目の合格、その勝因
3年目でようやく合格を勝ち取りましたが、3年目は、これまでの課題を徹底的に洗い出し、その改善に全力を尽くしました。
その勝因を3つ挙げたいと思います。
勝因その1 アプリで学習時間のマネジメント
宅建士試験の合格には、一般的に年間300時間が必要だといわれています。
ですので、1日3時間の学習で100日。
2時間なら150日の学習時間で合格できることになります。
1、2年目は、ただひたすら学習しているだけで、この時間管理と目標設定ができていませんでした。
勉強の方法や効率も大切ですが、時間的な量も必要なのです。
私はどうしても、1日1時間から1時間半くらいしか学習時間を当てられないため、1時間半の200日を目標に設定しました。
その時間管理に活躍したのが、「スタディPlus」というアプリでした。
学習内容が充実していたかどうかを考えることなく、とにかく学習にどれだけの時間を使ったのかを淡々と入力するのです。
トータル300時間をめざして。
何日連続学習できたとか、現時点で合計何時間学習してきたなど、努力してきたことが可視化されることは、意欲づけにつながりました。
あと、このアプリを使うと、同じように宅建試験をめざしている仲間から「いいね」が来たりしました。
これが結構嬉しいんですよね(笑)
励ましてくれる人がいることが、こんなにもモチベーションにつながるものとは知りませんでした。
これは新たな発見でした。
勝因その2 エアー教師でアウトプット
2回目の試験で痛感したのは、変化球に対する対応です。
過去問の出題パターンに慣れてしまい、違う角度から問われるとわからなくなってしまうのです。
たとえば、次の問題。
どちらも「所有権」に関する問題ですが、問い方も選択肢も異なります。
内容を理解できていれば問題ありませんが、過去問だけを繰り返していると、これだけの変化で答えられなくなるのです。
その課題に対応するために工夫したのが、アウトプット学習です。
問題集を解き、間違った問題については、第三者に解説できるようにします。
たとえば、目の前に生徒がいて、その生徒たちにその問題について教えるという「エアー教師」をするのです。
理解しているかどうかは、人に教えられるかどうかで確認ができます。
朝っぱらから、ひとりでぶつぶつつぶやく姿は、側から見ると、かなり奇妙な光景だと思います。
勝因その3 模擬試験受けまくり
模擬試験も基本的には、過去問の焼き直しでしかありません。
ただ、問い方に変化をつけてくれます。
その変化球を打てるかどうかで、理解の状況が測れるのです。
あと、何度も模擬試験を受けることで、時間配分も計算できるようになりました。
3年目は、最終的に5回以上、模擬試験を受けたと記憶しています。
それで本番はどうだったかといいますと、まず場慣れしていたため、緊張することがありませんでした。
時間配分についても、タイムマネジメントが機能し、最後は15分ほど確認の時間を確保することもできました。
それでも、3問ほどはかなり悩みました。
模擬試験でも、こうした迷ったり悩んだりした問題というのは、大抵不正解でした。
本番の問題でも、この悩んだ3問については、やはり不正解でした。
あと、私の場合、ケアレスミスが2〜3問あるというのも、模擬試験を通してわかっていた特徴でした。
それも計算に入れると、50問中、45問の正解だろうと予想したところ、予想通り45問の正解での合格でした。
ということで、3年目の合格は、模擬試験受けまくりが功を奏した合格だったといえます。
3年かかりましたが、この宅建士試験の合格は、私にとって大いに自信になりました。
また、今後の人生に向けて背中を押してくれた経験にもなったのです。
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