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仕事を辞める

就職した瞬間から辞めたかった

今の職場はそこそこ苦労して入ったところだ。応募の倍率は非常に高く、就職が決まったときたしかに嬉しかったのだと思う。しかし実際に働き始めると色々な面で違和感しかなかった。全く向いていないことばかりだった。誰にも求められていない仕事で、なんのためにやっているのかわからなかった。強制的に参加させられる会議や研修は時間の無駄でしかないと思った。やりがいなど欠片もなかった。

10年が経ってやはり辞めたかった

若手と中堅の間の年齢になると、何らかの問題がある部署や激務部署を経験させられるようになった。初めて職場のトイレで泣いた。仕事が苦し過ぎて適応障害と思われる症状が出た。心身を壊す一歩手前だった。心の底から人を憎んで、働くということはこんなにも人の精神を荒廃させるものなのかと思った。その一方で人の優しさやあたたかいチームワークに触れることもできた。

そして今も

私は仕事を続けている。いまだにわからないことだらけでどうしようもない毎日だ。いつか辞めてやると心に誓いながらこれまでやってきた。誰かに、辛かったねもう辞めていいんだよ辞めてもどうにかなるよ、と言ってほしかった。それだけで救われたかもしれない。でも誰も言ってはくれなかったので、自分で自分に言ってあげたいと思う。それで私は、私のために仕事を辞めることを選ぶことにした。

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