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IT企業がチーズ勉強会?業務と無関係な勉強会が、社内交流におすすめの理由。

こんにちは。株式会社Rosso広報の保田です。
先日、「チーズプロフェッショナルに学ぶ!はじめてのフランスチーズ with フランスワイン」という社内勉強会を開催しました。
ちなみに弊社は、アプリ開発、AI/データ分析、インフラ構築、ITコンサルティングを主軸としたシステム開発会社です。チーズとは縁もゆかりも無く「なんでチーズ勉強会?」と思われるかもしれないので、開催経緯と目的、当日の内容を全公開しちゃいます。社内広報さんや、組織運営に関わる方の参考になれば嬉しいです。
※勉強会の内容だけ知りたい方は、目次から「勉強会内容、全部見せ!」に飛んでくださいね。

美しいテーブルセッティング①

開催経緯、表と裏

表向きの開催経緯
現在約9割の社員がフル在宅、もしくは在宅と出社のハイブリッド型で勤務している弊社ですが、新型コロナウイルスをきっかけに対面イベントが無くなり、「社内交流の場が減ってしまって寂しい」という社員の声が増えていました。もちろん、各部署単位では勉強会や情報共有の場はあるものの、部署を横断した交流機会がないことが課題でした。
そこで、まずはカジュアルなものから始めて、徐々に定着させていこうと、下記条件で交流会or勉強会の企画を考えました。

  • 参加ハードルが低いテーマ

  • 部署、職種によって、興味や前提知識の偏りが少ないテーマ

  • 参加者同士の交流を促進できるテーマ

とてもラッキーなことに弊社の営業部には、チーズプロフェッショナル、簡単に言うとチーズのソムリエ(以下、青木さん)がいます!Rosso入社前にもチーズセミナーを一般向けに開催されていたプロの方です。
企画条件にも当てはまってるし、興味のある社員は絶対いると確信し、企画を立てました。

裏の開催経緯
裏と書きましたが、上記が嘘ってわけではありません(笑)
私は採用担当でもあるのですが、青木さんの職務経歴書を見た時点で、ぜひ入社してチーズ勉強会を開いてほしい!と思っていました。(そもそも、チーズプロフェッショナルの話が聞きたくてスカウトメール送ったとも言える……)

ということで、超個人的希望も存分に織り交ぜながら企画を立てました。

美しいテーブルセッティング②

開催目的、何をゴールとするか

今回はカジュアルに始めることに意味があったので、目標設定と効果測定をがっつりしたわけではありませんが、一応以下のように設定しました。

【目的】
社内交流
 →他部署の方同士、お話が弾んでいたらOK!
②日常で使えるチーズの知識を知ってもらう
 →メモ取ったり、「知らなかった!」という声があればOK!
③本場のチーズを知ってもらう
 →いつも食べているチーズとの違いを感じてもらえたらOK!
④好きなチーズを見つけてもらう
 →好みの種類が見つかればOK!

参加者アンケートでも、それぞれ達成できたかどうかを確認しました。
ちなみに、アンケート設計ってけっこう難しいですよね。このようなイベントだと、ただ満足度を5段階で聞いて終わりになりがちですが、それだけでは効果測定しづらいです。
おすすめは、目的を提示して、それが達成されたかを確認すること。
今回使用したアンケート項目も下記に置いておきます。

【参加者アンケート】
①チーズ勉強会について、どのくらい満足されましたか。(5段階)
各コンテンツについてどのくらい満足されましたか。(それぞれ5段階)
② [座学:チーズの歴史、種類、保存方法など]
③ [テイスティング]
④ [ペアリング]

本イベントの目的は達成されたと思いますか?(それぞれ5段階)
⑤ [目的①部署を横断した交流]
⑥ [目的②日常で使えるチーズの知識を得る]
⑦ [目的③本場のチーズを知る]
⑧ [目的④好きなチーズを見つける]

⑨楽しかったことや良いと思った点を教えてください。
⑩改善してほしいことがあれば教えてください。
⑪講師へのメッセージ、「中級者向けやってほしい」など、なんでもご自由に記入ください。

座学はみっちり40分やりました!

勉強会内容、全部見せ!

(1)座学

チーズの誕生と広がり
誕生の歴史や、世界に広がった経路、日本でもチーズらしきもの(蘇)があったことなど、知らないお話が満載でした。
チーズの作り方
「ミルク → カード → 熟成していないチーズ → 熟成したチーズ → プロセスチーズ」の各工程を学びました。
チーズの分類
「フレッシュ、白カビ、青カビ、シェーブル、ウォッシュ、ハード」の6種類の特徴を学びました。
チーズの道具
チーズ専用のナイフやスライサーなど、実物を紹介してもらいました。かつお節を削るような、「チーズかんな」など初めて知るものもたくさんありました。
チーズのカットと保存方法
種類や形によって適したカット方法や保存方法があること学びました。私の好きな青カビタイプは一番丁寧にお世話してあげないとダメらしい。たしか、ペーパーで包んで、さらにアルミ箔とラップで覆い、密閉容器に入れて保存。た、たいへんだ。

いろんなナイフを見せてもらいました。

(2)テイスティング

お待ちかねの実食!フランスワインとのペアリングも。
【フランスチーズ】
A:フレッシュチーズ(フロマージュブラン)
B:白カビチーズ(カマンベール)
C:青かびチーズ(ロックフォール)
D:ウォッシュチーズ(マンステール)
E:シェーヴルチーズ(サントモールドトゥーレーヌ)
F:ハードチーズ(コンテ)

【フランスワイン】
a:シャンパーニュ(Jean Duclert Brut HARMONIE)
b:フランス白ワイン(DOMAINE ALBERT MANN RIESLING 2020)
c:フランス赤ワイン(CH.MONT PERAT ROUGE 2014)

フレッシュチーズとシャンパーニュからスタート。青木さんはワインの知識もあるので、味わい方を教わりながら、チーズのティスティングです。

  • フレッシュチーズは、ちょっと粘度のあるヨーグルトのようで野菜をディップしたくなる味わい。

  • カマンベールは、「今まで食べていたものは何だったんだ?」と思うほど、味が深くて驚きでした。

  • ロックフォールは、安定の美味しさ!青カビ好きには堪りません。

  • マンステールは、ねっとりミルク感を感じる味。トッピングしてもらったキャラウェイシードとの相性バツグンでした。

  • サントモールドトゥーレーヌは、山羊のチーズ。これが一番好き嫌いが分かれました。苦手な人は食べれなかったほど。私は癖になりそうな獣感が気に入りました。

  • コンテは日本でも定番のチーズ。食べやすくて何でも合う。私はデーツと一緒に食べるのが美味しかったです。

チーズとワインのペアリング、私の好みは「青かびチーズ ☓ フランス赤ワイン」の組み合わせでした。参加者それぞれ、好きな組み合わせを見つけられたようで、盛り上がっていました!

チーズとワインのペアリング、贅沢な経験!

参加者の声(一部)

チーズの歴史や地方など、バックグラウンドの情報を聞いてから味わうことでより楽しむことができました!

普段食べられないようなチーズを食べられたり、発見があった。部署を跨いでの交流も非常に有意義だったと思う。

解説を聞いてからワイン飲み、チーズを味わう機会がとても貴重でした。また、たくさんの種類を一度に味わえたことで理解が深まりました。

おわりに

チーズ勉強会を開催して、気付いたことがあります。
社員の中には、別に隠しているわけではないけど、披露されていない専門知識や特技を持っている人がいるということです。
チーズを食べながら雑談する中で、「あ、それも勉強会にできそう」とか「それ、教えてもらいたい人絶対いると思う!」など、新しい案がたくさん産まれました。

趣味や、業務時間外にやっていることって会社とは関係ないと思いがちですが、実はそのことについて興味があったり、学びたいと思っている人が他にいるかもしれません。
広報として、そんな人達の交流の場と、講師役の方には業務以外でも輝ける場を提供していきたいです。

最後に、講師の青木さんのコメントを添えて、終わります。

自分の好きなことを改めて振り返り、共有できたことが、とても楽しかったです。
ITと関係ない分野だったからこそ、話したことのない方でも趣味や知りたい事に共通点を見つけ、今後のコミュニケーションにつなげられるのではないかと思いました。
私自身も、人前で話すタイミングを作っていただき、良い経験ができました。
細部まで行き届く準備ができず、反省点もありますが、営業という仕事と合わせて様々な方面から人として成長できるきっかけになったと思います。
Rossoに入って良かったなと思える1つの出来事でした。

営業部、青木さんより

Rossoでは、現在営業職を募集中です。青木さんのように趣味を大切にしながら働きたいという方、ぜひご連絡ください!

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