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翻訳/記者。20代最後。日本の大学在学中、韓国・中国に留学し、現在シンガポール在住。日…

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翻訳/記者。20代最後。日本の大学在学中、韓国・中国に留学し、現在シンガポール在住。日中韓英のマルチリンガル。大好きなアジアを記録しています。息子5ヶ月。17年「中国新歌手」シンガポール選抜ファイナリスト。

最近の記事

コロナでピアスの穴が塞がった

コロナで約2年間、オシャレをする機会はほぼなかった。みんなで集まって外食したり、お出かけしたりは当然ない。気づいたらピアスの穴が塞がっていた。開けたのは10年以上前だろうか。コロナ明けに痛い思いをして数回ピアスを付けたが、この際、きっぱりさよならを言いたい。10年間一生懸命守ってきたこの穴がついに塞がってしまうと思うと、なんだか寂しい。でも、これもコロナで変わった自分の一部なんだと思いたい。 そもそもなぜ開けた 「オシャレは自己犠牲だ」なんて思っている人はいるだろうか。で

    • ばあちゃんすげぇ!多言語すぎるシンガポール

      これまで時系列でアジアでの体験を記録してきた。ここからやっと今住んでいるシンガポールでの話をしたい。シンガポールに移り住み、早5年になろうとしている。その間、転職、結婚、妊娠、出産と盛りだくさんの日々を過ごした。 この国で一番面白いと思うのは、言語の多様さだ。私は言語マニアなので、色んな言葉が聞ける環境はとても楽しい。何より、いろんな人がいろんな言葉を話していることが「当たり前」という雰囲気は、モノリンガルの日本で育った私からすると、とても新鮮で心地が良い。 一体何ヵ国?

      • グローバルすぎる北京の大学院、36カ国の学生が一つ屋根の下

        2015年、私は北京の大学院に進学した。専攻は中国学。そこは、とても異次元な世界で、100人程度の一学部に36カ国の学生がひしめき合う。みんな一つの同じ寮に住むことが決められている。国の比率は、中国とアメリカが最も多い。その他、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカ。とにかく世界の主要国からは必ず1名。中東からはトルコやイスラエル。リトアニアやアルメニアなど珍しい国からも来ていた。日本人は私を含め2人だった。 大げさに言えば、この学部は全世界を縮小したような構成だ。こ

        • 外国語で歌う、歌謡大会への挑戦

          私は韓国と中国に留学して語学を習得する前から、アジアのポップの魅力にはまっていた。語学が出来ないにも関わらず、日本で行われる韓国・中国語の歌謡コンクールにたくさん参加した。留学してからも韓国や中国の現地の大会にたくさん出た。 幸いなことに各大会でいろんな賞をもらった。日本の中国語歌謡大会では優勝し、北京まで連れて行ってもらい、韓国の大学での歌謡大会では準優勝し、半年分の学費をもらった。中国の大学でも学内の大会で決勝戦まで進み、現在住んでいるシンガポールでは、中国のオーディシ

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          オッパおごって!〜日韓食文化比較〜

          私は韓国料理が大好きだ。食べると体からエネルギーがふつふつと湧き上がる。韓国に留学していた10年前、1食は約5000ウォン、約500円でお腹いっぱいの韓国料理が食べられた。学校を出ると美味しいご飯屋がズラリ。日替わりでいろんなお店に行くのが楽しかった。 韓国料理の美食っぷりは誰もが知るところ。今回はそんな食事にまつわる文化を日本と比較してみたい。 一人で食べんといて韓国で食事の基本と言えば、「みんなで」食べることだ。ご飯屋に入っても、2人分以上じゃないとオーダーできないメ

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          日中韓の女子大生、美意識比較

          大学に通った5年間、私は日中韓の3カ国で学生生活を送った。流行りに敏感な女子大生のルックスは、かなり違いがある。 もし、3カ国の女子大生がノーメイクで全く同じ服を着ていたら、どの国の人かわからないほどに似通っているだろう。しかし、メイクをして髪の毛をセット、好みの服を着た瞬間、それぞれの流行や美人像が反映され、強烈な特色が出てくるから面白い。今では一瞬でどの国の女子大生か、見分けをつけることができる。 べっぴんは誰だ?ある友達が言った。化粧をして比較すれば、韓国の女子大生

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          韓国と中国の不思議な宗教事情

          韓国と中国の宗教事情は、とても興味深い。無神論者が多い日本と比べると、ずいぶん違うように感じる。 ちなみに、私はクリスチャンだ。大学2年生の時に洗礼を受けた。韓国でも中国でも、今住んでいるシンガポールでも日曜日は教会に通っている。読んでいる聖書は同じでも、教会を取り巻く環境はその国ならではの文化が反映されているから興味深い。そんなことについて紹介してみたい。 ゴスペルがK-POP並韓国はクリスチャンが多い。 クリスチャンとプロテスタントを合わせると全体の約3割に上るとい

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          10年前の韓国、マッコリ大学での1年

          2011年、当時二十歳で韓国のソウルに交換留学した。ピチピチの二十歳なのに、数え年の韓国では既に21とか22歳になっていてガッカリしたのが記憶に新しい。成人式は振り袖を着ず、チマチョゴリで記念撮影した。 11年という年は、なんといっても世界中で韓流の人気が爆発的に高まった時期だ。KARA、東方神起、少女時代、2PMなど懐かしいアイドルが全盛期だった。韓流は「冬ソナ」ですでにおばさま達の心を掴んでいたが、その影響が若者までじわじわ広がっていった頃。外国人学生がたくさん韓国に留

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          魅惑の中華、尽きない食欲

          中国はグルメの宝庫だ。美味しいものが多すぎる。巨大な国土を持つ中国だ。北方や南方、料理にはそれぞれ異なる特徴がある。新疆やチベットなど、少数民族の料理も美味しい。中華を年中食べても飽きないほど、種類は豊富だ。私を訪ねて北京に遊びにきた母は、旅行中に朝昼晩で1度も同じものを食べなかったと、中華の底なしの魅力にハマっていた。 旨いな麻辣北京で過ごしていて、一番好きな料理は何だったかと振り返れば、「麻辣香鍋」(マーラーシャンゴー)だろう。健康的、安い、旨いの三拍子が揃った、学生に

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          北京で学ぶ国際関係

          根本は社会主義大学の講義では、途中から教授の話を聞くのを半分放棄した。それより、教科書や参考文献を読んで、目で理解するということに方向転換。漢字のおかげで、教科書を読んだ方が数倍理解が早い。 講義で面白かったのは、「毛沢東概論」や「マルクス思想」、「世界の社会主義概論」といった中国ならではの科目たち。忘れてはならない。ここは社会主義国家だ。これらの一部科目は全学部生に対して履修が必須であるものもある。 毛沢東思想を学んでいると、富は一部の人が握るのではなく、皆で平等に分け

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          8年前の中国、北京大生に

          思い切りの決断私が初めて中国に留学したのは2013年だ。 別に中国にルーツがあるわけでも、中国語が得意だったわけでもない。何より、中国に行ったこともなかった。 1年間の留学のため北京に降り立った、その日が初めての訪中だった。 北京では2012年、日本政府の尖閣諸島の国有化に反対する大規模な反日デモが起きた。私が訪中した13年という年も、反日感情は強く、デモの余韻が残っているのを感じた。また、PM2.5の空気汚染も深刻で、駐在員を派遣している日系企業では、社員や家族を日本

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          自己紹介

          始めまして!リンです。 いわゆる純ジャパ。大学に入ってアジアの面白さに目覚める。日本の大学に進学し、韓国に1年、中国に計2年、留学。日本語しか話せず大学に入学したが、大学院を卒業するときには、マルチリンガルになっていた。 現在はシンガポールで新聞を書く仕事に携わっている。 これまでは、仕事以外の時間でパソコンに向かう気力がなかったが、昨年男の子を出産し、現在育児休暇中。 アジアでのオモロイ体験を記事にしたいと思い新たにnoteを開設した。 韓国、中国、シンガポールで

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