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#父親

誰のこどもでもなくなるということ 2

多分誰もが一度は経験してることだと思うが、子供のころ、寝る前とか電気を消してベッドに入ったときに、死んだらどうなるんだろう…お父さんやお母さんが死んだらどうしようって胸がどきどきして眠れなくなることがよくあった。死ぬということがどうしようもなく怖く、それが家族の身に降りかかるとしたら私はどうなってしまうのだろうと小さな胸を痛めていた。そんな不安を抱えていたことは両親は知らないと思う。

親しい人間

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誰のこどもでもなくなるということ

約三年前、父親が亡くなった。家の垣根の剪定をしようとして、脚立に上ったら、頭から落ちて頭蓋骨骨折、脳挫傷、クモ膜下出血で救急車で運ばれて。でも頭の中の触れないところだからそのまま出血が引くまで様子を見ていくしかなかった。

九死に一生は得たが、高次機能性障害が残り、ぼんやりとした父になってしまった。急性期の病院からリハビリ病院にうつり、そこではいろいろ働きかけてくれて、歩く練習をしたり、塗り絵をし

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