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偕成社少女世界文学全集17~24


17.君よ知るや南の国 ゲーテ / 森三千代

「ミニヨンの歌」で知られるゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』の一部
凄い掘り下げてる方がいらっしゃり、自分があえて書く必要は無いと感じたので、それを貼っておく

18.みずうみ / 三色菫 シュトルム / 結城信一

あくまで個人的な見解だが、『みずうみ』は美しい悲恋物語で大好きな作品なので、所有してる岩波文庫版で、近年にも何度となく読み返してる
一方、『三色菫』は苦々しい気分になった記憶しかなく、岩波文庫版では『溺死』とのカップリングで出てたのが今は絶版となってる

19.パレアナの青春 エレナ・ポーター / 村岡花子

2年前の今頃、『少女ポリアンナ』を40数年ぶりに読み返して、続編の『パレアナの青春』も続けて再読したんだった
ちょうど父親の介護が佳境に差し掛かった時、乗り越えるためにこれを読んだのは偶然ではなかった

20.大尉の娘 / スペードの女王 プーシキン / 大庭さち子

ロシア人=ウォッカという図式が頭に叩き込まれたのは、ロシア文学の中でもプーシキンの影響が大だが、またギャンブルは宝くじさえ全く手を出さない主義で、稼ぎは仕事によって得るコトを信条とするようになったのも、プーシキンの『スペードの女王』による
そしてプーシキンで検索しても絶対に出てこない伝記コミックが、さいとうちほの『ブロンズの天使』

21.少女シリアの死 シランパー / 大滝重直

永らく絶版になってたフィンランドの作家シランパーの『少女シリアの死』
ちなみに1939年にノーベル文学賞受賞してる

22.大地 パール・バック / 藤原てい

何巻もある長い物語なのと、中国が舞台なので地理も歴史もよくわからぬ(興味が無い)、半世紀生きてる間に読むきっかけに辿り着けず、そんなこんなで未だに未読のまま

23.春の嵐 / 車輪の下 ヘッセ / 榛葉英治

昭和の時代、文学少女の必読書はヘッセだった
自分の好みとしては『荒野のおおかみ』と『郷愁』だが、万人受けする児童書になり得るのは確かに『春の嵐』と『車輪の下』だろう

24.椿姫 デュマ・フィス / 宮内寒弥

オペラでは La Traviata:道を踏み外した女
そんなタイトルの物語を小学生が読むべきなのか・・・むしろ今は無いが昭和にはあった
オペラの名作でもあり、教養の範囲として知っておくべきだってコトかな、深く理解するのは無理だとしても・・・

ローマ歌劇場の『椿姫』(演出:ソフィア・コッポラ)


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