見出し画像

【イベントレポート】ROSCAFE TECH NIGHT #5 〜今、CTO / VPoEに求められる事とは?〜

皆さん、こんにちは!
ぶっちゃけ系エージェントROSCA広報のSahoです!

この記事では2月28日に開催したイベントの企画・運営、そして当日のモデレーターを勤めました私Saho@ROSCA広報目線でイベントの様子をお伝えしたいと思います!

ROSCAFE TECH NIGHTってどんなイベント?



今回で5回目となるROSCAFE TECH NIGHTですが、改めてどんなイベントなの?というところで、お話をしたいと思います。ROSCAFE TECH NIGHTは、オンラインを中心にイベントを行っていた中で「もっとエンジニアの方にリアルな価値提供をしたい!」という思いからスタートしたオフラインイベントです。

回ごとに異なる業種・業界のCTO、VPoEの方をお招きし、その立場から考える自身のあり方、技術選択や採用戦略など、幅広いテーマでLTをしていただいています。LTタイムの後は登壇者も参加する交流会を開催しており、こちらでも新たな気づきや出会いがあった!と大好評。

「一度に多くの技術責任者の話を聞けるのが嬉しい!」「コロナでなかなかこういった機会がなかったのでありがたい」という声を受け、毎月の定期開催としています。

それでは、早速見ていきましょう!


今回の登壇者のご紹介



LT1: 亀田 彗さん 株式会社タイミー 執行役員CTO




最初のLTは素敵な会場を提供していただいたタイミーさんより、執行役員CTOの亀田さんです。タイミーは「この時間なら働ける」人と「この時間だけ働いてほしい」企業をつなぐマッチングプラットフォームです。 「『働く』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」というミッションを実現するため、サービスの持続可能性の探究と実現を目指しています。


亀田さんは、タイミー株式会社のCTOとして、技術戦略、組織運営を指揮されています。元々アニメーター | イラストレーターを目指していたところからキャリアがスタートし、その後、芸術工学を学びながら、サービス開発の面白さに気づき、ITおよびWebの分野に進出されました。特に、スタートアップへの強い関心があり、農業系のスタートアップに挑戦したというお話が非常に関心を集めていました!


様々なプロジェクトに携わるうちにタイミーの現CEOと出会い、その縁がきっかけでタイミーに参画。タイミーでは、創業初期から関わり、当初はプロダクト開発のプロセス改善を目的としてCTOとして加わりました。その後は技術組織の拡大という新たな役割へと移行しています。


亀田さんによれば、CTOとして成功するために必要なことは、変化を好む心諦めない精神そして事業と物作りへの情熱。特に、事業のスケールアップや技術的なイシューへの対応に際して、これらの要素がCTOの役割を果たす上で重要になると考えておられます。亀田さんは、多くの課題に直面しながらも、チームとともに乗り越えてきたきたそうです。
技術組織のリーダーとして、そしてタイトルにある「CTOに求められる事とは」の答えは戦略的な視点を持ち、組織全体を見渡す能力が求められること。これがタイミーのCTOである亀田さんが大切にされていることでした。

LT2: 柳川 慶太さん BASE株式会社 BASE BANK Division 事業責任者



2社目のLTはBASE株式会社の柳川さんです。柳川さんは、元々エンジニアとしてキャリアをスタートし、プロジェクトマネージャーを経て現在はBASE株式会社で事業責任者として活躍されています。「1人で100人分の仕事ができるエンジニアになりたい!」と語る柳川さんがBASE株式会社で担当しているのは、ユーザーに対する金融サービスやキャッシュフロー関連のサービス「BASE BANK」です。これは、同社の主要サービスであるネットショッピングプラットフォーム「BASE」のユーザー体験をさらに豊かにするためのものであり、個人や小規模チームのエンパワーメントを目指しています。


「1人で100人分の価値を出すために、給与を上げる方法を考えてみよう」というテーマから、自社のビジネスモデルを理解し、それに基づいて自身の価値を高めることが重要であると柳川さんは考えているそうです。特に、自分が所属する組織のビジネスがどのように成長するかを理解し、その成長に貢献できるようなスキルや知識を身につけることはキャリアの充実にもつながります。また、エンジニアとしてだけでなく、事業全体の視点を持ち、ビジネスモデルを深く理解することで、より組織に大きな影響力を持つことができるようになります。



今回は個々のエンジニアやプロジェクトマネージャーが、自分自身のポジションを意識し、それに基づいて長期的に価値を提供し続けることの重要性についてお話しいただきました。

ポジションを取ること
長期的にそのポジションに向き合うこと
日々の業務において常に考え続け、振り返りを行うこと

この3つを忘れずに、自分なりの能力の生かし方を突き詰めれば多くの人が100人分の働き方ができるという、ポジティブなメッセージを今回のLTでいただきました!


今回のテーマはBASEさんのブログにも掲載していただきました!
ぜひこちらもあわせてご覧ください!


LT3: 井上 将斗さん 株式会社tacoms CTO



3社目のLTは、株式会社tacomsの井上さん。tacomsでは「発明で、半径5mの人を幸せに」というミッションのもと、デリバリーサービスの管理画面を一元化して売上集計やメニュー管理を効率化できる「Camel」というサービスを提供しています。井上さんは、2020年から現在までCTOとして活躍されています。




今回はCTOとしての4年間を振り返り、どのように役割を変えてきたかに関してお話いただきました。井上さんはCTOとしての役割が技術だけに留まらず、経営者の一人として企業価値最大化に携わることが重要と考えているそうです。CTOになったばかりの時は「何をすればいいのかわからない!」という中で、スピード感を持って行動し、とにかく1時間でも早く機能開発してリリースする!という思考で動いていました。現在は技術バックグラウンドを持つ経営者として、ご自身がどのような業務を行うことが、企業価値を高めるという目的に対して一番ROIが高いのかを模索しているようです。


初めの1〜2年は開発業務がメインであり、経営に携わることは少なかったですがCTOとして経営の議論に関わる中で、事業計画を理解することの重要性や企業価値向上をしていくためにどうしたら良いかという点について徐々にキャッチアップして行ったようです。


発表を通して、CTOには技術的な問題解決に留まらない、事業全体の成長に対する深い理解と貢献が求められることが強調されていました。何度か登場していた「企業価値の最大化」というキーワードは、これからCTOを目指す方や、エンジニア組織のマネジメントに関わる方にとって、改めて自身の役割をどのように定義し、進化させていくかを考えるためのきっかけになったように感じました。


LT4: 山口 信行さん エーテンラボ株式会社 共同創業者&取締役CTO




最後のLTは、エーテンラボ株式会社より共同創業者&取締役CTOの山口さん。エーテンラボ株式会社では専門家監修のもとに作成された、5人1組で続ける習慣化アプリ「みんチャレ」の開発・運営をされています。山口さんは新卒で入社された企業で画像信号処理のアルゴリズム研究やカメラの組み込みソフトウェア開発など、幅広い技術分野で開発を経験する中で「日常的に人々の役に立つサービスを提供したい」という想いを強め、そんなとき代表と出会いエーテンラボの共同設立に至ったそうです。



エーテンラボ社は「みんなが行動変容できる世界をつくる」をビジョンに掲げ、スマートフォンアプリ「みんチャレ」を中心に、健康保険組合向けの健康増進事業や自治体向けの介護予防事業など、ヘルスケア領域で事業を展開しています。「みんチャレ」は同じ目標を持つ5人がチームを組み、互いに励まし合いながら目標達成を目指すというコンセプトのもとに作られており、1人では続かない習慣もチームで取り組むことで継続しやすくなるという仕組みです。(実は私Sahoも愛用中です!)1人で黙々と作業をすることよりも、チームで何かを取り組むことが好きな方がユーザーに多いそうです。


2019年にメンバー全員が自分の言葉で語れるようになることを目指してミッション、ビジョン、バリューを見直しました。この取り組みの背景には、エーテンラボのカルチャーにフィットせず、離職するメンバーが出たことがあり、経営層としてこれは組織課題であると認識し、全員が共通の理解を持てるよう努力したそうです。


1ヶ月半ほどかけて丁寧に話し合って各個人の思いや意見を集約しました。ホワイトボードに思い思いにキーワードを書き出して自分たちの考えを可視化しました。ここで出てきたキーワードからは、変化、学習、前向きと挑戦、試行錯誤、スピード、ベストパフォーマンス、相互の関係性、仲間、信頼など、組織の基盤となる価値観が浮かび上がりました。


これらの価値観を表す言葉を探す中で「Encourage(励ます、勇気付ける)」「Proactive(積極的に行動する)」「Smart&Wild(素早く大胆に)」という2つの言葉に辿り着きました。この3つは、メンバーが互いに助け合い、進んで行動することを大切にするエーテンラボのカルチャーを象徴しています。このような相互作用が組織内で自然と生まれることが望まれていて、それが実際に「みんチャレ」の開発や日常の業務においても反映されているのだと感じました。

交流会の様子


5回目のROSCAFE TECH NIGHTも無事に終了いたしました。次回以降もたくさんの学び、そして出会いを提供できる会にしたいと考えていますので、ぜひぜひエンジニアのご友人をお誘い合わせの上、お越しください!お待ちしております!

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!


ROSCAでは、エンジニアに最適なキャリアを選択してほしいという思いから知識を持ったキャリアアドバイザーが毎日厳選したクライアントのみに絞ってお仕事のご支援をさせていただいております。
少しでも関心をお持ちいただけましたら、ぜひお問合せください。


今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!
ROSCAの話を詳しく聞きたい!興味があるという方はこちらの募集からどうぞ!


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?