見出し画像

【その先は】

「言わせね~よ!」
 お笑い好きな友人。
 今日も今日とてやかましいが、おかげで悩みもまぎれる。

 父から一段と激しく暴行されたある夜。
 もう終わらせよう、と校舎の屋上へ。
 柵に手をやると、なぜか友人が現れ私の腕を掴む。
「放して!私なんて死んだ方がマ――」
 優しいハグで声が詰まる。
「言わせねえよ」

サポートいただけると、作品がもっと面白くなるかもしれません……!